とはいえ、小峠と坂口に関しては、週刊誌にデート報道をされて以降、小峠が引いてしまった様子である。坂口が公開告白要求をしたものの、最近では小峠が「仲のいいお友達です。焦って答えを出しても仕方がないし」と交際を完全否定、「クリスマスに会う予定もない。デートくらいはしますけどね」といかにもモテ男な余裕ある切り返しをしていた。煮え切らない態度の小峠と、告白どころか結婚まで匂わせている坂口の間にはかなりの温度差がありそうだ。
この2組のカップル候補には、おじさん芸人と若手女性タレントの年の差恋愛という以外にも、ある共通点がある。木下は、2008年の「キングオブコント」で決勝に進出したことで注目を集め、小峠もまた2012年の同コンテストで王者に輝いたことからメディア露出が急増。現在の彼らのバラエティ番組での立ち位置は、中堅どころの芸人よりやや下といったポジションだ。そして丸高と坂口は『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)などのトークバラエティ以外に目立ったメディア露出はなく、知名度・人気ともに安定しているとは言えないタレントだ。
芸人としてのキャリアを築き始めたアラフォー独身男性が、売れているとは言えないグラドルやタレントと親密になる。相手が売れっ子女優や人気タレントでないところが、芸能界の上下関係やあからさまな格差を感じさせてリアルだ。彼らの仕事はイメージが大事な人気商売。芸能人同士の交際は、場合によっては所属事務所が多大な損害を被ったり、自身の活動が制限されるというリスクもあるが、彼らの場合そういった心配はなさそうだし、むしろどちらにとっても美味しいネタになる。結果、お互いに安心してデートできる相手として、「おじさん芸人×若手タレント」の組み合わせはいわゆるwin-winの関係なのかもしれない。
(ルイコスタ松岡)
1 2