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独身を貫きそうなクールタイプの俳優が次々と結婚を表明し、世間を驚かせている。西島秀俊や向井理のことだ。特に西島は、禁欲的な性格で、他の俳優以上に仕事に集中する姿勢を持つと有名だったうえ、「結婚の条件7か条」なる条項まであるといわれていた。そんな西島の厳しい結婚条件をクリアして、夫婦になろうと決意させた16歳年下の女性――いったい何者? 西島の新妻のことを「女性自身」(光文社)などいくつかのメディアが、“プロ彼女”と呼び称えている。
■西島秀俊も落ちた!? オトコを結婚に踏み切らせる「プロ彼女」の特徴4つ
「女性自身」いわく、プロ彼女とは“非の打ち所がない彼女”のことであり、まず容姿端麗で性格も完璧、芸能人と交際しても隠密を貫き、陰ながら男を支えるアゲマンだという。西島の妻は「仕事熱心で職場での評価も高く、その上、私生活ではストイックな西島さんの徹底した食事管理をこなしていました。あまりの女子力の高さに、ネット上では“プロ彼女”の声も上がっています」と紹介されている。
また、「Menjoy!」の記事の方では、プロ彼女を「一般女性の皮をかぶった、彼女のプロ」と説明。スター的輝きを放つ人気者で結婚願望も決して強くない男性に「結婚を決意させる」プロ彼女には、以下4つの特徴があるとしている。まず、「(1)夜の相手にとことん付き合う」。スター男性の性欲や性癖は人並み外れていることが多いとして、彼氏の性欲を一身に受け止めることが必要だと解説。次に「(2)お金も惜しまない」、彼氏が一時的に貧乏になったとしても見捨てず経済的に支えること。そして「(3)『わかってよ!』をいわない」、プロ彼女は彼氏のために尽くす犠牲心を持っているとのことで、自分の気持ちを押し殺して「寂しい」「わかって」「一緒にいて」などと口にしない。最後は「(4)食事徹底管理」だそうである。それだけ男に献身して見返りを得られなかった場合、精神崩壊しそうだが……。
そもそも“ネット上で”話題となっていたプロ彼女の意味は、これらとは全く異なる。もとは、西島秀俊以上に「女に与える条件が厳しい」でおなじみのロンドンブーツ1号2号・田村淳が一般女性(ただし元タレント)との結婚を発表した時に、コラムニスト・作家の能町みね子が「彼女は一般女性というよりはプロの女性」と評したことが語源となっている。その後、能町と漫画家の久保ミツロウが出演するラジオ番組『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)で“プロ彼女”という呼称が定着。
この場合の“プロ彼女”は、彼氏にを全面バックアップする完璧な彼女だとか、女子力が高いとか、そんな意味合いは持たなかった。肩書きは一般人ながら芸能界に近い人脈をフル活用し、有名芸能人をゲットする、というニュアンスの皮肉めいた呼び名だったはずである。“一般人なのに一般人らしからぬ”綺麗なルックスを持ち、かといって売れている女優やタレントのようなプライドおよび金銭感覚は決して見せずに、「お嫁さんにするならこういう子だな」と思わせる強かさが“プロ彼女”の必須要件であり、「何が何でも有名人と結婚してやる!」と全身全霊で結婚に取り組む、それこそがプロ彼女だと思うのだが……。西島の新妻には、「彼女自身が交際情報をマスコミに売り込んだ」との情報もあり、もしそれが事実ならばTHE・プロ彼女、とも言えそうである。
(ヒポポ照子)