前述の通り、私個人は食が細いです。そのうえ嘔吐反射が強いのか、満腹を超えて食べちゃうとナチュラルに戻してしまいます。高校の体育祭の打ち上げで、食べ放題のすた●な太郎へ行ったとき、頑張ってたくさん食べたけれど気持ち悪くて死ぬかと思いました。20代の10年間は、「甘いものなんか食えるかよ!」「好きなものは酒とタバコとブラックコーヒー」と無頼派を気取っていました……痛々しいですね! 恥ずかしすぎて消したくなってきました。
もともと好きな食べ物は「カニ/こんにゃく/うどん/歯触りのいい野菜(白菜、れんこん、たけのこ、セロリ、アスパラガス)」。苦手なのは「じゃがいも/キャベツ/揚げ物」。こんな嗜好なのでそもそも食事的には肥満要素が薄い生活を送っていたのですが、20代前半に不健康な食生活を続けた結果……ガリッガリに痩せました。BMI14.48まで落ちてました(ガリ過ぎだけど生理不順になった経験はないっす)。現在でもさほど変わってはないのですが、食生活自体は改善しました。具体的に、「朝食べない昼マック夜はお酒とラーメン」みたいな生活から、「朝パンとコーヒー、昼は飲食店でランチメニュー、夜は白いご飯とおかず3品」というレベルの劇的変化です。
普通に考えたら、不健康な食生活をしていたら痩せるのではなく太ると思います。しかし私の場合、まず病気がちになり→よく寝込むようになり→その都度食べられなくなるので体重が落ち……という負のループに陥っていたのです。免疫力、超大事。ハイここで冒頭のスープの話につながりますよ! 食の細い自分でも食べられて免疫力を上げる冬食として、よく休日に作って飲むようにしているのが、オニオンスープです。
朝から玉ねぎを大量にスライスして(5玉くらい)、厚手の鍋に有塩バターを溶かし投入、弱火でひたすら炒めます。ニンニクみじん切りも入れちゃいます。焦げないくらい水分出てるなと思ったら、放置……ガス代のことは気にせず、家の中でぬくぬくしながら放置……。このごろやってる「飴色玉ねぎ手抜きバージョン」は、大量の玉ねぎをまず少量の水とバターで煮て柔らかくしてから、5回ぐらいにわけてフライパンにうつし焦がして鍋に戻すというやり方です。これ超ラクなんです。あっという間に飴色になるのでおすすめです。味付けはコンソメ顆粒でもいいのですが、近所のスーパーで買うグリーンズ北見のオニオンスープの「もと」が非常に美味しいので、最近はもっぱらこれです。3本くらい使います。粉チーズは嫌いなのでかけません。
大鍋にいっぱいスープが出来たら、朝昼晩おやつ深夜、いつ飲んでも良し。シャキシャキ角切り玉ねぎは入ってないのでさほど咀嚼しなくても良し。からっぽになってしまう週明けが寂しいです……。
結局、役に立ちそうなダイエットネタはご提供できなくてすみません。ひとつだけ言えることは、巷の飲食店で出てくる一人前の「ランチ」は量を多めに設定しすぎだと思うんですよね。あれを毎回完食してたらよほど燃費の悪い体質じゃない限り、体内に貯めこみすぎて肥満化するのもやむなしでは。食事量・食事内容・排便量のバランスで肥満/痩せは変わってくるとも思います。12月~1月は忘年会&新年会シーズンで過剰に飲食してしまう機会もあるでしょうが、とりあえず欲張らずに腹5分目くらいで抑えたらいいんじゃないでしょうか。「それが出来ないから太ってるんだよ!」って言われたらもうどうしようもないですけど。
病気や薬の副作用で肥満状態になる人もいます(先頃亡くなった中島啓江さんもそうだったようです)。一方で、食べても太らなくて健康な見た目になれないとか、そもそも食べられる量がごくごく少ないとか、食べることがストレスで太れないとかいろんな理由で貧弱体型の人もいるんですよ、というお話でした。
■下戸山うさこ/ 一番好きなのはパンプキンスープ。
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