――私もそれはわからないです。ところで、ちゃんと避妊と性病予防はしてますか?
志村「ちょいちょいピル飲んでる子とかもいますけど、自分もコンドームつけたりしてますよ」
――ほんとに?
志村「してます(笑)。なかったらやらないって言ってますよ、最近は」
――酔っ払っても?
志村「そうですね。最近はちょっと危ないって思ってます」
――できちゃったら危ないって意味ですか?
志村「そうですね。まあ妊娠を避けるってだけではなくていろんな意味で。今、性病なってますし」
――今? なう?
志村「言わないでくださいよ、引かないでくださいよ……淋病です」
――(無言)。
志村「性病の中でも最上級のやつじゃないですか? もう感染源がどの子かわかったんですけど、若い女の子でしたね。かつ、僕からまた違う子に感染させちゃったんですよ。その感染させちゃった子はピル飲んでたんでつい油断してゴムなしでしちゃって」
――うわ~。
志村「でもその子とヤる時点で、僕なんか病気かもしれんて思ってたんで、その子に一応言ったんですよ、『先っぽから何か出てきてるからやめとこ』みたいな。って言ってんの女の子がヤろうとするから、それはもう止められないじゃないですか」
――そうですね、それは止められないですね。でもうつしちゃったんだ。先っぽから何が出て来てたんですか?
志村「ずっと汁というか膿みたいなのが。怖いから放置してたんですけど、カウパーで薄めようと思って官能小説とか読んだりして(笑)。でもパンツが黄色くカピカピになってるんですよ」
――おりものシート付けないと。てか、そんなのカウパーごときで薄まらないですよ。病院行ったんですよね?
志村「はい。今薬飲んで治療してます」
――まあでもピンポン感染しちゃったわけじゃないですか。短い期間の間に何人か性関係を持ってたってわけですよね。
志村「はい。それはいっぱい持ってますよ」
――いっぱい持ってるんだ。
志村「いっぱいというか」
――ちゃんと付き合ってない子なわけですよね。それはどういう基準で選んでるんですか?
志村「別に選んでないですね。来る者を拒んでないだけで」
――ノリで。
志村「そうですね」
――どこで出会うんですか? クラブ?
志村「クラブとかBARとか街とか」
――街? ナンパ?
志村「ナンパはしないですけど、普通に飲みの席でとかが多いかな」。あとはやっぱりクラブとか野外のイベントとか。音楽好きだから」
――そういうふうに出会ってエッチする女の子は、向こうも付き合おうとは言ってこない?
志村「うん、僕も遊ばれてるんだと思います。でもそういうのも今は、なくそうとしてます」
――そういうワンナイト的な?
志村「セックスフレンドみたいなのはいらん、と」
――性病にもなりますしね。ご自身の性欲が年齢とともに、あるいは環境と共に移り変わってきてるとは思いますか?
志村「いや、性欲に関しては変わってないですね。強いほうやと思いますよ。オナニーの回数はそんな多くはないけど。タマがでかいとは言われますね」
――あ、睾丸? じゃあいっぱい精子作られる系?
志村「ですかね。あと僕は毛深いので、男性ホルモンが多いんじゃないですか」
――はあ。性欲自体は強いままなのに、何でセフレ生活はよくないなって思ったんですか? 病気がきっかけですか?
志村「というより、人付き合いが面倒くさくなってきた。あと、20代後半~30代前半くらいのお年頃の女の子としちゃうと、その子たちも放っておいてくれないというか、どうにかしようとしてるんですよ、多分僕を」
――どうにか? なんなら夫にしようと?
志村「そうそう! だから危ないなって。今まで関係を適当に持ってきたコたちで今30代になってる子が多いから、今は一回それらの関係を清算するためにおとなしくしようと思って」
――結婚自体は、したくないわけではない?
志村「したいですけど、怖いですよね。無理にはしなくていいと思ってますけど。自分が死ぬまでに、子供がひとり出来ればいいです。遺伝子が残せれば」
――残さないとまずいんですか?
志村「まずくないけど、死ぬ時とか、孤独死とかイヤじゃないですか」
――でも子供いても孤独死する人いるし。普通、死ぬときは一人じゃないですか?
志村「そっか。そうなるとね、ちょっと。でもいなくてもいいんかな~」
――男の人って不安なんですかね、子供が残らないと。みなさん子供はほしいっておっしゃいますね。ただ結婚の具体的なイメージですとか、どういう女の子と生活したいとかはノープラン。その辺は共通してるなって思います。今は既存のセフレ関係精算中とのことですけど、真剣にお付き合いしたいなと思う相手はいないんですか?
志村「いますよ。さっき言ってた美容師の子とか、もうちょっと仲良くなってみたいですね。と、まあもうひとり、ふたり……」
――わりと候補いるんですね(笑)。
志村「ちゃんと付き合うっていうのがまた難しいですよね。何すか、ちゃんと付き合うって。『付き合おうや』って話をするかしないか?」
――はい。
志村「あーそうか。そういう話は、婚約破棄以降、誰ともしてないですね。この1年くらいは彼女っていう子はいないことになりますね」
――みなさんセックスフレンドで。
志村「まあそうも言いたくないですけどね」
――フレンドで。
志村「カジュアルな関係なんです(笑)」
――向こうの女の子も付き合おうとは言ってこないけど、あわよくば夫にしようという魂胆が見えるんですか?
志村「そういう意識をちょいちょい感じる時があるんですよ」
――どういうところで察するんですか?
志村「ちょっと前にぞっとしたのが、胸毛を触られながら『私ペットを飼おうとしてたんだけど、もうコレがあるからいいや』って言われて。何言ってんねん、みたいな。あれ? もしかしてこのまま近くにいたら飼ってると思われるんじゃないかなと思って、はっとしてフェードアウトしました。それ以来、ちょっと会うのは断ってます」
――なるほどね。その子とは何回くらい会ってその発言に至ったんですか?
志村「5回くらいじゃないですか」
――そうかー。独占欲とか出されると引く?
志村「そうですね。独占しようともしないし、されたくもない。はあ(ため息)」
――思い出すだけでぞっとするんですか?
志村「いや違うんですよ、オンリーワンみたいなのを作る勇気がないんですよね」
――勇気ですか?
志村「どうしたらいいんですか?」
――それって勇気必要なことですか?
志村「うん。やったことないからね」
――でも2年付き合った子はお互いオンリーワン状態ですよね。
志村「まあ、はい。その子と付き合ってた22~24歳くらいの時が一番ちゃんと恋愛してたって感じですよ」
――そっか。そこから10年。
志村「恋愛できてない」
――恋愛の仕方とか誰も教えてくれないですからね。
志村「そうですね」
なんだかしんみりしちゃいました……。とりあえず、性病完治するといいですね。
(水品佳乃)