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カップラーメン並みのスピード発射を要求するベビ待ち妻

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【不定期連載】私はコレで、家庭内EDになりました

 Photo by Michael Pardo from Flickr

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 最近「妻だけED」や「家庭内ED」なんて言葉、耳にしたことありませんか? 要するに、「セックスはしたい。でも妻相手では勃たない」という状態。じゃあ、愛情がなくなったかといったら、そんなことはない。「妊娠中や子育て中か?」と聞かれたら「それも違う」という場合が多い。離婚をする気はないけれど、妻とはもうセックスしたくない。そんな苦境に陥った男性たちを、紹介していきたいと思います。

 記念すべき第1話目に登場するのは、コンサルティング会社につとめるYさん(36歳)。1歳下の妻とは結婚6年目で、子どもはまだ。年収約1,200万円の彼は、平日は企業のコンサルタントをバリバリ勤め、週末は妻と歌舞伎や落語などに出かけているそう。なんだ、ラブラブじゃないですか!

「……それがですね。僕が本当に好きなのはアウトドアなんですけど、妻は全然興味がなくて。友人と休みの日にトレッキングに出かけると、メチャクチャ不機嫌になるんです。なので週末は妻の趣味につき合って、都内を引き回されているというのが真実なんです」

 あらま! その1歳下の妻の「一番の願い」は、子どもを持つこと。35歳になり「いつ産むの? 今でしょ!」状態に陥っている彼女は、毎晩、彼に子作りを求めてくるそう。仕事で帰宅が終電間際になってもお構いなし。しかも「1回に2度」を要求するのだとか。

「いや~1度ならまだなんとかなるんですけど、さすがに2度は無理で。疲れるし勃たないので、そのままなだめすかして寝ていますが……。問題は翌朝なんです」

 平日は毎日、朝6時頃起きているYさん。妻は少し前に起床していて、Yさんが目を覚ますと「その朝勃ちを利用してセックスしろ!」と要求。しかも「朝食の支度があるから、5分で終わりにして!」と、わずか5分でフィニッシュに導こうとするのだとか・・・・・・。

「自分も子どもは欲しいので頑張ってはみるんですけど、さすがに5分では無理です! 早漏で怒られることがあると聞いているけれど、まさか5分でイカなくて怒られることになるとは。それでも少し前までは何とかなりましたが、ここ3カ月ぐらい朝も夜も、勃つことすら無理になりました。妻のことは決して嫌いじゃないんですけどね……」

 と、ため息混じりに告白してくれました。そんなYさんですが、先日アメリカに転勤が決まったとのこと。

「枕が変われば気持ちも変わって、また勃つようになるのでは? と期待しています。だって35歳の女性が焦る気持ちはわからなくもないし、自分も子どもは欲しいし」

 あくまで前向きなYさん。でも、もし妻以外に気になる女性ができたら、セックスしちゃったりしますか? そう聞くと、

「うーん、そこまではしたくないけど食事には行きたいかも。初めてデートする女性を誘い出すときのあのドキドキ感を、この先一生味わえないのはちょっと寂しいので」

 彼の場合は妻の「焦り」さえ捨てれば、なんとかなりそうな予感もします。世の女性たちも、たとえば彼と結婚したいとしても、「デキちゃった婚に持ち込んじゃえ!」という焦りは禁物な模様。なぜならそれ以前に“あなただけED”になっちゃったら元も子もないから。焦る気持ちは、チ●コにダイレクトに伝わっています。もしかしたら少しペースを落とした方が、意外と上手くいくかもね!?
(取材・文=久保樹りん)