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婦人科系トンデモの代表格「経血コントロール信仰」は、アレと似ている!?

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 もし生理に悩んでいる友人がこの効果を信じて経血コントロールに励んでいたら? 「目を覚ませえぇ!」と小一時間肩を激しくゆさぶりたいところですが、この手のものはもはや健康づくりというより信仰なので、無駄なんだろうなぁ。ここまで来ると、健康問題がからむぶん、その罪深さは江戸しぐさよりはるかに上。本当にあったのかよくわからない昔の生理対処法を説かれるよりも、いっそのこと〈びっくり人間修行はじめました!〉くらいのほうがしっくりくるような気がします。

 それに生理のときに血が流れ出るというごく当たり前の現象を〈おもらし〉という嫌な言葉でこきおろすのって、な~んか陰険~。さらに〈経血を意識して体と向き合う〉と言うならば、トイレに直接流してしまうよりも、ナプキンについた血を観察したほうが、よくわかるんじゃないかなあ……なんて超素朴な疑問もわき出てきました。

 さて、〈昔は良かった〉というノスタルジーをこじらせた果てのトンデモに振り回されていないかどうか、皆さまぜひご一考を。古きよき時代の女性を味わいたいなら、『マッサン』を楽しむくらいが平和なんじゃないでしょうか。

 

【参考文献】
『昔の女性はできていた―忘れられている女性の身体に“在る”力』(三砂ちずる・宝島社)

(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)

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山田ノジル

自然派、エコ、オーガニック、ホリスティック、○○セラピー、お話会。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のないトンデモ健康法をウォッチング中。当サイトmessyの連載「スピリチュアル百鬼夜行」を元にした書籍を、来春発行予定。

twitter:@YamadaNojiru

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