会社員でありながら、タレントのような立ち位置の女子アナウンサーたち。中でもフジテレビは使える社員の「アイドルアナ扱い」が顕著で、特に年末のこの時期は朝から晩まで収録と生放送で大忙しだという。
そんなフジのエース格とされているのが、カトパンこと加藤綾子アナ(29)。局の顔を担わされていた双璧の高島彩(35)と中野美奈子(34)が相次いで退社し、ルックス・滑舌・タレントあしらいのどれも高評価の加藤アナがその座に就いた。しかし彼女にばかり、あまりに多くの仕事が集中。毎朝早くからレギュラーで『めざましテレビ』のメインキャスターを務めるほか、二週間ごとの収録で『ホンマでっか!? TV』のMC、さらに不定期で『とんねるずのみなさんのおかげでした』等のバラエティ出演と、モノマネ、クイズ、面白映像紹介、歌番組等のMCやアシスタント仕事を任される。
フジは毎年2~3名の女性アナウンサーを新卒採用しているわけで、加藤アナがここまで土日返上で多すぎる仕事量をこなさなければならない事情は、どう考えてもない。デキる人間はあちこちで求められるのがどの業界でも常だが、そうした人員に負担が集中し心身を損なうことのないよう管理するのが“管理職”の仕事であり、加藤アナが生放送中に体調不良で昏倒した事件は、アナウンス室室長らの無能を証明したようなものだ。
しかもその後日談がまたひどい。某青年向け週刊誌では「フジ局内のカトパン離れ」という記事があったが、「特番キャスティングでカトパンの指名率が激減。長期政権を築いてきたカトパンだが、人気女子アナランキングでの好感度も急降下し、会議中にイライラして貧乏ゆすりしている」という内容だった。仮に加藤アナの“番組指名率”が急落したとして、これまで彼女に集中していた業務が他の女性アナウンサーに分散され、激務から解放されたと考えるのが妥当。出過ぎればウザがられ、休めば「干され」と言われ……休日ナシの早朝~深夜勤務かつ、社内の人間から悪口を吹聴されるとあっては、女子アナは年収800~1000万では割に合わないくらいのお仕事だ。
他方、「カトパンの地盤を脅かしている」とのヨイショ報道が後を絶たないのが、今年4月に入社したばかりの永島優美アナ。あらゆる媒体で「ユミパンは、女王カトパン超え確実!」「カトパンをエースの座から引きずり降ろす新星」と持ち上げられているが、このままでは加藤アナが過剰な業務やバッシングから解放されても、永島アナが同じことになってしまうのは目に見えている。人が一人倒れても、まったく学ばない。そんな永島アナは、スポーツ紙報道によると「過度の期待でストレスが溜まっているのか、首のあたりに結構な湿疹ができてしまった」とのこと。同じ職場の先輩後輩を勝手に争わせ、疲弊させてどうするつもりなのかフジの人材育成と管理体制はまったくもって謎だ。
(天秋あゆみ)