独身のローゴ
独身で迎える老後について、THE虎舞竜の大ヒット曲『ロード』のBGMに乗せながらいとう先生は歌った。
「♪結婚したほうが長く~、生きられるぅ~かもしれ~なぁ~い」
そして教科書に書かれていた「既婚女性は独身女性より8歳も長生きしている」という40歳女性についてのデータが紹介されると教室中がどよめいてしまった。そんなにも差が出るなんて……。また、年齢と共に増加する“しびれ”や“骨粗鬆症”などの病気についても触れていたのだが、中でも一番怖いのは認知症とのこと。
認知症予防策のひとつに「会話」があげられるそうで、「結婚していれば夫婦間で会話があるので病気の心配が減るかもしれない」と、いとう先生は解説した(まぁ、まるで会話のない冷え切った夫婦の場合はまた違うのかもしれないが)。独身女性の場合はその予防策が使えないということで、「あるジャンルの友達を作る」というオススメの解決法を提案。
「独身女性が作るべき友達=おネエ」
「独りで生きていく力がある」というパワフルなおネエの方々からは、一般的な女性よりも強力な元気をもらえるとのことで、「是非、“おネエバーに通う”ことを『老後のための活動』と捉えていただければと思います」と、いとう先生はアドバイスしたのだった。
人生の締め括り方
そして、44歳のいとう先生にはまだ早すぎると思われる“終活”についても言及していた。なんでもすでに“エンディングノート”をつけているのだとか! さらに自分の出棺の時の曲も決めていることを明かすと、教室中から「早いですよ~!」と総ツッコミされたのだが、真顔で「早くはないっ‼」と一喝。その出棺リクエスト曲は尾崎紀世彦の『また逢う日まで』であった。曲に合わせて絶妙なタイミングでクラクションを鳴らしてもらい、それを聞いたみんなに「笑ってもらいたい」と語ったいとう先生。さすが女芸人である。最期の最後まで人を笑わせていたいと考えているとは……。終活まで考え始めたいとう先生は思ったそうだ。
「『結婚は人生の墓場だ』とかよく言いますけど、全くもって違う! 逆に家族がいたほうが安心なんだと!」
さらにここで一句、「結婚は 墓場じゃないよ 保険だよ」と詠み、「結婚は命を延ばしてくれる。決して死に行くところじゃないんです」と説くのであった。
『ASAKO WARS エピソード3』~新たなる希望~
結局、不安を解消する方法は「結婚すること」だと結論付けたいとう先生は、独身アラ40女性が狙うべきターゲットとして“バツイチ” 男性を提案。教科書のデータによると、男性の世代別離婚率と再婚率の割合がどちらも35歳~39歳の年代がトップとなっていた。これを受けて、いとう先生は
「シャケの川上りと一緒!(活きのいい男性が離婚したら)すぐ捕まえないと間に合わない!」
と熱弁していた。結婚を熱望する独身アラ40女性たちは、シャケを漁る熊の心意気で立ち向かわなければならないのである。また、再婚を考えているバツイチの男性は、比較的経済力のある人が多いそうだ。バイタリティも強いので、バツイチはとにかくオススメなんだとか。いとう先生のしくじり授業は最後に「孤独死が 嫌ならバツイチ 捕まえろ」と一句詠んだところで締め括られたのであった。
いとう先生の“しくじり貢ぎネタ”に始まり、いつの間にか“終活”にまで話が展開されていったが、結果的に一緒に暮らしている家族のありがたさまで考えさせられるという深い授業となった。いとう先生がいつかバツイチの素敵な男性を捕まえて、「幸せなローゴ」を口ずさめるようになることを願いたい。
■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!