コンドームの親バレという史上最悪の事態
「ごめん。お母さんにコンドーム見つかっちゃった」
ももちゃんからそんな告白を受け、私は血の気が引いていきました。中3女子がコンドームを所持しているのを母親が見つければ、激怒 or 心配 or 号泣するのは当然。そうでなくとも、「中学生のくせにセックスしている親不孝娘」として家庭内で気まずい立場になる可能性大です。そして、ももちゃんにそのきっかけを作ったのは他ならぬ私。ああ、なんというおせっかいをしてしまったんだ……(泣)。
母にコンドームが見つかってしまったももちゃんは「自分が買ったのではない」「人にもらった」と身の潔白を訴えたそうですが、すると「じゃあ、誰にもらったの?」と問い詰められたとのこと。しかし、口を割らないももちゃん。ももちゃんママは娘を不純異性交遊の道に誘った張本人をどうしても追及したいらしく、クラスの女子全員の名前を順番に出し、「○○ちゃんから?」「△△ちゃんから?」とひたすらももちゃんに問いかけたそうです。対してももちゃんは、どの名前に対しても「違う」と否定。そんな不毛なやりとりを経て、あきらめたももちゃんママは「もらった子に返してきなさい」と、二重にした封筒の中にコンドームを入れ、口をガムテープで何重にも閉じてももちゃんに手渡したそうです。半年前にももちゃんにあげた星柄コンドームは、厳重な梱包をされた形で私の元へと戻ってきました。
ももちゃん家のトラブルを知った私は彼女に深~く謝罪。同時に、私にコンドームをもらったことを明かさないでいてくれたももちゃんに感謝しました。もし、ももちゃんが「ロリルミちゃんにもらった」と明かしていたら、ももちゃんママからうちの母へとクレームがいき、私は母にこっぴどく叱られていたことでしょう。もしかしたら金輪際外出禁止くらいの罰を受けていたかもしれません。
こうして、秘密を守り守られた関係となった私とももちゃんはよりいっそう仲よくなり、その後高1でももちゃんが初体験をした時には事細かにプレイ内容を書いた手紙を私にくれました。そんな女同士の友情はいまも続き、お互いの歴代彼氏の性癖やプレイの傾向はすべて把握済み。あのコンドーム事件は、間違いなく私たちの友情を深めた出来事のベスト3に入ると思います。
しかし、この話をしていた時、同窓会に参加していた男友達(既婚・1歳の娘アリ)が「俺、娘がロリルミみたいになったらまじで自殺すっかもな」とつぶやいていました。そう言われると、返す言葉もございません……。
■Lollipop-Rumiko(ロリポップ-ルミコ)/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。
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