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スピママ相川七瀬、岡本真夜、華原朋美。同期の絆は健在【特捜・あの人は今】

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『NANASE AIKAWA BEST ALBUM “ROCK or DIE”』AMC

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 95年に「夢見る少女じゃいられない」で歌手デビューした相川七瀬(39)。同曲は、“女性”でも“女の子”でもない微妙な年齢だからこそ感じる現実と理想の差や自身が抱える不平不満をハードに表現し、40万枚近い売り上げを記録した。

 こうして19歳で売れっ子歌手の仲間入りをした相川もいまや39歳。2001年には一般男性と結婚し、現在は2男1女の母である。このことから、ママタレとしてのメディア露出も増え、自身のブログでは子育ての様子を綴ることも。

 2015年にはデビュー20周年を迎えるが、それに際して、2014年3月に同じくデビュー20周年を迎える歌手の岡本真夜(40)と共演し、「桜舞い降りる頃、涙色」をリリースしている。同曲は、作曲を岡本が担当し、作詞を相川が担当しているのだが、当初の予定では相川のシングル曲として発売する予定だったという。しかし、相川がそれを華原朋美(40)に話した際に「真夜ちゃんは歌わないの?」と問われたことがきっかけで、2人のコラボが実現したのだという。実は華原も、相川と岡本と同じく95年にデビューを飾っている。同期の付き合いはいまだに続いているようだ。

 相川のデビュー20周年企画はこれだけではない。12月3日には「A-Rock Nation -NANASE AIKAWA TRIBUTE-」と2014年のライブDVDを同時リリースしている。トリビュートアルバムでは、中川翔子(29)やガールズロックバンド・赤い風船、長年彼女のプロデュースを手掛けていた織田哲郎(56)らが彼女の楽曲をカバー。デビュー曲の「夢見る少女じゃいられない」をはじめ、「トラブルメイカー」「恋心」「Sweet Emotion」等のヒット曲が他のアーティストによって生まれ変わっている。かつてほどのメディア露出がなくリリースペースの衰えた現在でも、様々なプロジェクトが進行していることは、全盛期の彼女が多くのファンに愛された証拠である。

 一方で、デビューから長く“ロック姉ちゃん”的イメージが強かった彼女も年齢を重ねるとともに嗜好が変わったようで、2003年にカラーセラピストの資格を取得、その後2008年にスピリチュアル系旅エッセイ『セドナ 天使の町』(実業之日本社)を上梓している。今年7月にはその第二弾『神結び 日本の聖地を巡る旅』(同)、12月には第三弾として『縁結び 神様が結ぶ赤い糸』(同)を発売している。元ヤンキーが家族愛に目覚めてエコ・スピ・オーガニックへ走る経路はもはや常套だが、相川はこのロードをリアルに走り続けていると言っていいだろう。ここ最近増えている歌手→ママタレ→料理本出版という流れとは一味違った自己発信の方法だ。歌手兼ママタレという地位を得ても、決して守りに入らないとロックな精神が彼女の中に生きているのかもしれない。

 メディア露出はさほど多くなくとも、歌手として安定した活動を継続し、その他の引き出しも多い相川。今後も息の長い芸能活動ができそうだ。
(シュガー乙子)