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正月から大打撃を受けないために~親族集会を乗り切る心得

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(C)柴田英里

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 新年あけましておめでとうございます。

 お正月の長期休みを楽しんでいる人もいるでしょうが、実家に親戚が集まったり、配偶者や恋人の実家に行かなければならなかったり、少々面倒くさいイベントが発生する方も少なくないでしょう。「親戚も、配偶者・恋人実家の人もみんないい人、新年のご挨拶が出来てとってもしあわせ!」という方も中にはいるのでしょうが……そういう方はいろいろとおめでとうございます(了)。という感じです。面倒くさい親戚、配偶者・恋人実家イベントを回避するために、気のおけない友達と正月旅行を計画してトンズラする、という手もありますが、毎年は使えません。些末な面倒事を怠って、後々よりいっそう七面倒くさい事態に発展しないように、近親者とは適度に交流せざるを得ないとしぶしぶ納得している方が多いのではないでしょうか。

 特に、ばらばらの年代が集まる親戚の集まりなどでは、各々の結婚観や人生観を押しつけられて面倒くさい。年配の親類に「そろそろ結婚しろ」だの「子供はまだか」だのと無配慮な言葉を投げかけられる、エナジードレイン攻撃を受ける方もいるかもしれません。

 明治・大正・昭和初期生まれの年配者は、自らが、神経衰弱やババ抜きよろしく、「とにかく男女ペアになれなければ(結婚できなければ)人生上がれないからね」という仕組みの社会を生き抜いてきたがゆえに、同様の価値観を若い世代に強要したりもします。年齢性別関係なく、「私の性愛観こそこの世の理である!」みたいなことを堂々と主張される方もいます。

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柴田英里

現代美術作家、文筆家。彫刻史において蔑ろにされてきた装飾性と、彫刻身体の攪乱と拡張をメインテーマに活動しています。Book Newsサイトにて『ケンタッキー・フランケンシュタイン博士の戦闘美少女研究室』を不定期で連載中。好きな肉は牛と馬、好きなエナジードリンクはオロナミンCとレッドブルです。現在、様々なマイノリティーの為のアートイベント「マイノリティー・アートポリティクス・アカデミー(MAPA)」の映像・記録誌をつくるためにCAMPFIREにてクラウドファンディングを実施中。

@erishibata

「マイノリティー・アートポリティクス・アカデミー(MAPA)」