
Photo by www.tOrange.biz Valdemar Fishmen from Flickr
今年も多くのアダルトグッズとの出会いがありました。年の瀬らしく、2014年をふり返り、2015年を占ってみましょう。ラブグッズ界の〈ゆく年くる年〉です。
この1年最も印象深かったのは、グッズのハイテク化です。たとえばカメラ付きバイブ。これはいろんなメディアで採りあげられましたし、当連載でも紹介しました。
スティック状のバイブの先端にカメラが内蔵されていて、膣内を観察できるというもので、これでエロい気分になれるかというと、それは人によるでしょう。でも、そこで「私の中ってどう?」「女性の中ってこんなになっているんだ!」と、これまでにしたことがない会話が交わされるのは確実です。
このようにハイテク化といっても、その技術は性感の追求だけに向けられているわけではなく、知的好奇心を刺激したり、新しいコミュニケーションを提供したり、セクシャルヘルスにつなげられたりするのが、ハイテク系ラブグッズの特徴です。
今年楽しい思い出となったイベントのひとつに〈膣トレコンテスト messy杯〉がありますが、そこで使用した「フェミメイト」も、効率的にセクシャルヘルスをアップできるハイテクグッズでしたね。
2013年までの私も膣トレはしていました。ええ、しているつもりでした。でも、病院で測定してもらったら、まさかの測定不可能! どこに力を入れていいのかわからず、ゼロからのスタートとなりました。が、スマホとの連動で、締める・緩めるのリズムを指示してくれたり、膣圧を計測できるので成果を実感しやすかったりという機能のおかげで、わずかではありますが膣圧がアップ! あとは継続は力なり。いまも月に何度かは取り出してトレーニングしていますよ。
このようなスマホ、またはパソコンと連動するタイプのグッズは、2015年さらに台頭してきそうです。実はスポーツ紙の連載で、年始にこの〈ハイテク系アダルトグッズ〉を特集するのですが、読者対象はシニア男性ということで、ちょっと伝わりにくいかも、と危惧しています。おじいちゃんたちに分かるかなぁ~、ていうかガラケーしか持っていないかもしれないし……。というのも、男性向けグッズでもこの連動型が増えているのです。何と連動させるかというと〈電動オナホール〉!
カップル用機能が加わり…
今年は〈性家電〉を謳う電動オナホールも誕生しました。お値段、なんと3万円近く。高額商品だけあって、パソコンに取り込んだエロ動画と連動して刺激をあれこれ変化させるという機能がついています。AVとオナホ、いずれも日本が世界に誇る……というとヘンですが、世界に類をみないほど質・量・バリエーションすべてにおいて発展をとげているものです。

電動オナホの筆頭格「A10サイクロンSA」
最初に見たときは、日本のオナニー文化もここまできたか、とおののきました。草食草食といわれてひさしいですが、女性の知らないところで、男性たちはこうしてオナニーにお金も手間(AVと連動させるのはけっこう面倒い)もかけているんだなぁと。
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