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男の見栄と甘え…2014年の師走を騒がせたクソ男ニュースをメッタ斬り!

【この記事のキーワード】

桃山商事のクソ男撲滅委員会

【12月のPick upニュース】

●男たちの未来予想図!? 「年末ジャマ夫」の実態

●「しぇしぇしぇのしぇ〜」は危険ドラッグのせいじゃなかった!?

●2歳児にエアガン乱射した父親。その心理とは?

●“ホバーハンド現象”に癒される卑しい男たち

男たちの未来予想図!? 「年末ジャマ夫」の実態

清田代表(以下、清田) まずは年末らしいニュースから行きたいと思います。「ジャマ夫」というのは、「家にいると邪魔でしかたない夫」という意味。フジテレビの『ノンストップ!』って番組が定期的にやってるシリーズ企画で、過去には「定年ジャマ夫」や「単身赴任ジャマ夫」というのがあった。

佐藤広報(以下、佐藤) 容易に想像がつくよね……。定年後とか休みの時期とか、夫が家にいることで奥さんたちに様々なストレスが生じるんだろうなあ。ツイッターでも一時期トレンドワードに入ってたね。

清田 普段は何もしないくせに、独自のやり方で大掃除を手伝って奥さんの段取りを乱すとか、夫にエアコン掃除を頼んだら、なぜか分解して掃除を始め、しまいには元に戻せなくなって年末年始を極寒で過ごすハメになったとか……。そういう「年末ジャマ夫」のエピソードがいろいろと。

佐藤 エアコンを分解するとか、いかにも男がやりそうだよね。「さすが!」とか誉められたかったんだろうな。

清田 「汚れは内側にたまってるから、ここまでやらないと掃除したことにならないんだわ」とか能書き垂れながらね(笑)。

佐藤 前に専業主婦の友達から聞いた話なんだけど、夫が3カ月に1回くらい、思いつきで料理をするんだって。普段はまったくしないくせに。その夫婦には子供が2人いて、夫はカレーとかハンバーグとかを作るんだけど、ここぞとばかりにすげーいい肉を使うらしいのよ。そりゃ旨いに決まってるじゃん、肉が旨いんだから。

清田 子供たちは喜びそうだけど……。

佐藤 そうそう。「パパの料理おいし〜い」なんつって。これに奥さんはブチ切れなわけですよ。だってさ、思いつきで料理して、高い肉買ってきて、ムダに子供の味覚のハードルを上げてるわけでしょ? そりゃ奥さんたまったもんじゃないよ。

清田 男の人の家事って、サステナビリティ(持続可能性)という視点が全然ないことが多いよね。奥さんは多分、家計や食材のやりくりといった“必要性”を考えてスーパーのお肉を買ってるわけじゃん。それに対し、旦那さんは単に「作りたい」という“欲望”で動いている。このギャップってかなり大きな問題だと思うわ。

佐藤 大掃除も、男にしてみれば“イベント”なんだよなあ。だから、スキルや計画性なしに大ハリキリで出しゃばって奥さんを苛立たせる……。

清田 ジャマ夫は日本男子の未来予想図のような気がするね。

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清田代表/桃山商事

恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆などを通じ、恋愛とジェンダーの問題について考えている。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)や『大学1年生の歩き方』(左右社/トミヤマユキコさんとの共著)がある。

twitter:@momoyama_radio