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ごくごくナチュラルな流れで、兄と弟を穴兄弟にしてしまった怖い話

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ルミコタイトル

 正月ムードもすっかり落ち着き、気がつけばもう成人の日です。年末年始に帰省した際、7年前の成人式の時の写真を久々に見たのですが、そこに写る私はいまでは絶対使わないようなショッキングピンクのアイシャドーを使ったアイメイクをしていました。当時の私は、「成人式だし、メイクも派手にしなきゃ☆」と熟考した末にそのアイシャドーをチョイスしたんだと思います。そんなド派手な色を使った結果、冷静に見れば南国の鳥っぽくなってしまっているメイクも、二十歳だからこそできたんでしょうね……。いまの私のアイシャドーといえば、ベージュやブラウンなどの無難な色のみ。メイク一つとっても、時の流れが感じられてなんだかせつなくなりました。

 センチメンタルな気分になることもあった年末年始でしたが、地元の居酒屋で飲んでいた時、たまたま高校時代のセフレであったケンくん(仮名・33歳)に遭遇しました。地元はド田舎なので、居酒屋で偶然知り合いに会うのは普通のことです。高校卒業以来の再会だったケンくんは当時の尖った雰囲気がすっかりなくなり、好感の持てるおじさんになっていました。

 と、そこで私はケンくんにまつわる忌まわしい記憶が蘇ってきました。すっかり忘れていましたが、かつてケンくんと私の間にはあるショッキングな事件が起こったのです……。

セックス拠点は主に実家

 いまから10年ほど前のこと。当時高校3年生だった私は、先輩の紹介でケンくんに出会いました。6つ年上のケンくんは、その頃の私にとって「THE・大人の男」という印象でした。27歳になった現在、6つ上の男性に出会っても「年上だな~」程度の感想しか持ちませんが、18歳の高3女子から見た24歳男性は超ミラクルスーパーアダルト。その頃の私は、「6コも年上なら絶対セックスがうまいはず」という幻想を抱いていたため、知り合ってからわりとすぐにケンくんとセフレ関係になりました。その幻想が打ち砕かれるのにそう時間はかからなかったのですが……。

 それはさておき、ケンくんとのセックスはたいていケンくんが家族とともに住む実家で行われていました。私の地元にはラブホがほとんどなく、一番近いラブホでも車で1時間近くかかるため、どのカップルも実家でセックスすることが一般的。このことを上京後に知り合った東京出身の友達に話した時にはたいそう驚かれましたが……。その友達いわく、高校時代でもセックスする際には毎回ラブホに行っていたというのです。都会育ちと田舎育ちでは、学生時代のセックスライフに大きな違いがあるのでしょうね。

 また、私の地元特有のものなのかはわかりませんが、実家暮らしの男性には自宅の敷地内にある物置のような場所を改造して自分の部屋を構えている人が少なくなかったため、自宅でのセックスの悩みである家族バレは避けられました。農家が多い地域なので、自宅の他に敷地内に農機具や収穫物、複数台の車を収納する広めの物置や車庫が1つないし2つあるという家庭が多く、その2階部分を自室にしているという形です(但し、食事やトイレ、お風呂の際は自宅に戻ります)。本人以外の家族は自宅で暮らしているので、彼女やセフレを実家に連れて行っても、家族と鉢会わせてしまうという事態はナシ。ケンくんもそのプチ別荘的な自室を所有していたので、彼の家族に会うことはありませんでした。

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Lollipop-Rumiko

通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。