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女→男のセクハラは笑い話なのか? 尾野真千子4姉妹が実践する執拗な下半身チェック

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『日経ヘルス1月号臨時増刊 2014-2015決定版 美容&ダイエット大賞』日経BP社

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 1月17日から公開スタートした映画『神様はバリにいる』の出演者・堤真一(50)と尾野真千子(33)が、PRのため、12日に放送された『しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話合体!幸せな結婚怖い結婚の掟SP』(日本テレビ系)に出演していた。

 プライベートでも交流があり、飲み仲間だという2人。2013年1月に結婚し、同年10月に一児の父となった堤は、「尾野と結婚する人は大変」と、尾野家を訪問する男性が受ける“関門”について口を割った。

 女優ながら気さくなイメージの強い尾野は、奈良県の山村地域で4姉妹の末っ子として女だらけの環境で育ったという。尾野家の姉妹は皆仲が良いそうなのだが、誰かが恋人として男性を連れて来ると「彼氏の下半身チェック」が行われるのだそうだ。

 尾野いわく、「若い男の子が来ると、とりあえずイジメたくなる? イジリたく。女ばっかりなんで」との理由で、彼氏を4姉妹で四方から囲み、酔っ払わせてちょっかいを出しながらパンツをずり下げて男性器を露出させるのだとか。「やめろや~」と抵抗する姿が面白いのだそうで、「ええで~」と彼氏自ら開帳するパターンはしらけてしまうのだという。

 尾野は2011年ごろから俳優の高橋一生(34)と結婚を前提にした真剣交際をしていたが、星田英利(ほっしゃん。)との不倫疑惑をスクープされ、やがて高橋とは破局。ただ、高橋の親には尾野が挨拶に出向いていたようで、もしかしたら高橋も彼女の実家を訪れ4姉妹の洗礼を受けていたかもしれない。まさか当時既婚者だった星田を尾野が実家へ誘うことはなかっただろうが、星田といえば「子供のころ、半ズボンの裾から亀頭がハミ出してた」ネタを持つ巨根伝説の人ゆえ、もし“しきたり”に則っていたら尾野家一同大騒ぎだっただろう。尾野の姉たちと結婚してきた男性たちも、やはり酒の席での「下半身チェック」は通過儀礼として受けたそうで、尾野自身も20代から結婚願望があるが、「この関門を潜り抜けられる相手を選りすぐらないといけない」と考えているそうである。

 ただ、同じことを「男だらけの4兄弟」が女性に対して行ったとしたら、エロマンガの世界観になってしまう。ほとんどの女性が何らかの席で、酒の入った親戚のおじさまたちに執拗に絡まれて嫌な思いをしたことがあるのではないだろうか。しかも「やめて」と拒絶していても強引に、冗談のつもりでセクハラ遂行してくるとしたら、たとえその場で抵抗できなくとも「二度とそんな親族一同には会わない」と固く心に誓うだろう。尾野家のパターンもそれくらい強烈なセクハラだとは思うのだが……。

 おそらくこの放送内容が男女逆だったなら、日テレにはクレームが殺到したのではなかろうか。女性が男性に対しておこなうぶんには「冗談」で済む? 女性から触られたり脱がされたりしたら、男性はイヤがるふりをしつつも喜ぶべき? 尾野家のしきたりとはズレるが、「据え膳食わぬは男の恥」という諺さえ未だ当たり前のように使われている。女性から情事を持ちかけられて断ると情けない男認定されるという価値観だ。この言葉が蔓延るうちは、男性が性被害に遭ったとしても「面白おかしく」解釈される世の中から変わらないだろう。
(ヒポポ照子)