しかしだ。安室奈美恵の後輩にあたる西内は、優香のようにバラエティや司会をこなすマルチタレント路線ではなく、「本業・歌手」として絶賛売出し中である。所属事務所との独立騒動でモメていた安室がついにavexへの完全移籍を果たし、今後は西内が“第2の安室奈美恵”として本格的に歌手路線を走り出すための道が整備されるだろう。たとえ定期的に志村サイドの出演オファーがあったとしても、西内サイドの返事はNOかもしれない。
「今のところ彼女は、声量があり歌はうまいのですが、安室ほどのカリスマ性はないと評価されています。折しも音楽不況といわれCDが売れず、音楽番組も少ない時代ですから、メディア露出増加のためと割り切ってまだまだ“顔を売る”名目でバラエティ出演はしていくかもしれません。しかし、“志村のお気に入り”という肩書きがつくこと自体は危険です。“誰々の○○”という看板を背負えば表面的には活躍の場が増えても、実力が伴わなければゴリ推し呼ばわりされ批判を浴びます。あからさまなプロモーションは敬遠されるんですね。それでも仕事につながればいいというハングリー精神で、志村さんに取り入るのも一つの処世術なのかもしれませんが、事務所側がどんな戦略を練るか次第ですね」(前同)
志村に永く愛されてきた優香は、2012年3月に『グータンヌーボ』(フジテレビ系)、『王様のブランチ』(TBS系)のMCを卒業し、バラドルから女優メインの活動へ大きく舵を切った。現在はNHK大河ドラマ『花燃ゆ』にヒロインの姉役として出演。とはいえ、女優としての代表作は未だなく、中途半端な立ち位置の女優にとどまっている。その反面、“志村のお気に入り”イメージは根強い。そこから脱却するためには、志村の存在感を薄れさせるほどのインパクトある作品に出演することが必要だろう。かつての優香が自ら望んで寵愛を受けていたかどうかはわからないが、一見ラクそうに見える「寵愛ポジション」も、受ける側にそれなりのリスクがあることは間違いない。
(ルイコスタ松岡)
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