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愛犬を思いながらお正月イベント回想…「餅」

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遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。
2015年第1回目の更新でございます。
世間はお正月モードから抜けて、成人式も終わり、2015年が始まったなという気がします。
みなさまはどんなお正月を過ごされましたか?

私は12月末に実家に帰り、大掃除・おせち作りの手伝いをし、初詣とささやかな宴の後、元旦の夜に帰京。
翌2日に友人と浅草へ行き、屋台のご飯を「おいしいね~!」「これは……まずいね……」と言いながら楽しく過ごしました(浅草の揚げまんじゅうはお勧めです)。

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短い日程の中に喜びとトラブルがぎゅうぎゅうに詰まった年末&お正月でした。

私にとって一番のお正月イベントと言えば「餅つき」です。
餅米を蒸して、ついて、丸めて……
淡々と作業を繰り返すのですが、不思議と楽しいのです。
正月の帰省は餅つきのためだと言っても過言ではありません。
昨年末、久しぶりに餅つきに参加してみました。
今回は餅つきにまつわる思い出を。

~回想~

以前ペットの話としてフグの話をしましたが、犬も飼っていました。
犬も、というよりずっと飼っていたのは犬の方です。
名前はチロ。

もともと犬を飼っていたのですが、中1の秋に交通事故で亡くなってしまいました。
ブチ亡き後どんよりしていた時期に、私の妹がチロを親戚の家から連れてきました。
血統書は特にありませんが、親犬はブチと同じなのです!
つまり、チロはブチの妹にあたります。

ブチは顔のぶち模様が牛みたいで面白く、背中には丸いぶちがポチョン、ポン、BON! という感じで並んでいました。
チロのぶち模様もブチ兄ちゃんと形がほぼ同じで、ぶちは薄い茶色でした。色違い兄妹。

かわいいな~。
しかし、世話を始めてみるとなかなか元気で大変です。
散歩に行っても、私の方がチロに引っ張られながらヨタヨタ走っている格好になってしまいます。
「こんな散歩じゃ物足りない!」とでも言いたげです。エネルギーの塊です。
少なくとも30分、長くて1時間ですが……足りないですか……。
「ごめんよ……」鎖に繋いで散歩終了。

家に入り、窓を見やると……

ダッッ!!!!!

あら? 窓の前を横切ったのはチロじゃないかい?
今繋いだばかりなのに?
聞けば母がチロを解放したとのこと。

チャカチャッ!  チャカチャッ!  チャカチャッ!  チャカチャッ!……
チャカチャッ!  チャカチャッ!  チャカチャッ!  チャカチャッ!……

窓に一瞬、チロの横顔が右向きに見えたと思ったら足音が遠のき、
足音が近づいて来たと思ったら左向きの横顔が一瞬見えてまた足音が遠のいていきました。

軽快な足音が右に……左に。右に……左に。

今度はバサササ……と草をかき分ける音がします。
おや。畑に入ったな?
家の裏には畑があり、春から夏にかけて膝くらいの高さの牧草めいた草がボウボウと生えます。
チロはその畑が大好きでした。

しょうがねえな……と腰を上げ、私も畑に入ります。
青い空 草の緑に 白いチロ
大喜びで駆け回るチロ。
今度は満足気です。

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自意識和代

人の好意をなかなか信じられず、褒め言葉はとりあえず疑ってかかる。逆にけなし言葉をかけられて「なんて率直なんだ!」と心を開くことがある。社交辞令より愛あるdis。愛がなければただのdis。凹んじゃうよ! ラブリーかつ面倒なアラフォーかまってちゃんである。