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安田美沙子・浅香唯・坂井真紀のルックス変化に見る「劣化」か否かの判断基準

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安田美沙子Instagramより

安田美沙子Instagramより

 安田美沙子(32)が12日、Instagramに掲載した写真が波紋を呼んでいる。「#水着 #new #hawaii #ボーダー #海」とハッシュタグを添え、「ランニング後の海最高!」との一言コメントと共にUPされた安田はチューブ型の水着姿で、化粧っ気ゼロ。地眉の毛流れを活かしたアイブロウに、アイラインやシャドウなしでマスカラやエクステも施していないヌーディな目元が印象的だ。顔~デコルテにかけての滑らかな肌の質感は、画像加工の効果と思われるが、限りなくすっぴんに近い一枚に、インスタ上では「ナチュラル美人」「大人な美しさがあります♪綺麗です」「ぎゃ!イイっすね!」と賛辞コメが相次いだ。

 しかしインスタを一歩出ると、他の掲示板サイト上では「普通のおばちゃんになったな」「胸がなくなりすぎ」と主に男性ユーザーのがっかりした声が多い。一方、すっぴん披露したわけではないものの、13日の『バイキング』(フジテレビ系)に出演した浅香唯(45)、同夜『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)での坂井真紀(44)も「老けた」と話題になっている。

 10代で芸能界デビューして活躍していた安田や浅香の “アイドル全盛期”を知る人にとっては、記憶の中の彼女たちと現在の姿が一致せず困惑したのかもしれない。坂井はもともとナチュラルな雰囲気を纏う女優で、幼さや少女性の強いルックスだったこともあり「急激に老けた」と見られたようである。

 だが今回、彼女たちを「劣化した」と非難(?)するスレッドが立ったものの、コメントの流れをよく見れば至極真っ当なものが多かった。たとえば安田の素顔に対して「ちょっとこれはショック/もともと美人だとは思ってなかったがすっぴんになるとこうまで酷いのか」と書きこめば、「これで変わり過ぎとかいうやつは、普通に化粧してる女とまともに付き合ったことがないのか?」と疑問を呈したり。浅香や坂井に対しては「劣化っていうやつ、年齢考えろよ……」「劣化というより、年相応の加齢でしょ」と呆れ声も目立つ。

 確かに彼女たちは奇抜な若作りスタイルでメディアに登場しておらず、年相応に見える。かといって30代~40代女性として同世代の一般平均と比較すれば当然、かなり綺麗な部類のはずだ。

 「劣化」と騒がれる加齢と、そうでない加齢との違いのひとつに、時代錯誤で過剰な若作りをしているか否か――がある。「年齢より10歳以上若く見える」「奇跡の50代」などを売り文句にする美魔女は時として痛々しく見えるものだが、そこには「娘くらいの年頃の女性たちと張り合おうとしてみっともない」という精神的未熟さへの侮蔑や、「全盛期の栄光にしがみついて現実を受け入れようとしていない」という視野の狭さ・凝り固まった美意識への白けた視線があるのかもしれない。諦めとはまた違うが、精確な現状認識をする知性と潔さはウケが良い。また、自然に年齢を重ねつつも、既存の「ガサツなおばさん」枠には足を踏み入れない点も、非劣化認定の重要なポイントだろう。冷静に考えれば、赤の他人が女性タレントの容貌の変化を「劣化だ」「いや劣化じゃない」などと騒ぎ立てるのがいちばん未熟かつみっともない話で、余計なお世話でしかないものだが……。
(犬咲マコト)