二人の熱愛が発覚したのは、09年のことだった。7つ年下の甲田容疑者は、かねてから国生のファンであったとして「願いが叶った」と喜びのコメントをしたり、芸能記者を前に「結婚を前提におつきあいしている」と断言するなど、積極的にメディア露出をはかった。一方で、過去に離婚経験があることから、再婚には非常に慎重だったという国生。だが甲田氏のこの発言を聞いて「もう後には引けないのかな」と思い、再婚を決意したというが……。
先述のように甲田容疑者の方が入籍前に冷めてしまったというならば、いったいなぜその段階で双方が別れる決意をしなかったのか不思議でならない。甲田容疑者が別れを選択しなかったのは、「妻が芸能人」という肩書きに何かメリットを感じたからなのかもしれない。それはまだわかる。ただ、国生は世間体を気にして破局を選択することができなかったのだというが、結婚したところでうまくいかないのはわかりきっていることではないか。1年7カ月の間、この実体のない結婚生活を続けた理由も、国生側は「すべて離婚によるイメージダウンを避けるため」だったというのだが……。
破局によるイメージダウンとか、離婚によるイメージダウンだとか、国生が今さらそんなことを気にする意味がわからないのだ。そもそも甲田容疑者との交際が発覚した段階で、彼女に清廉潔白さを期待していた人っているのだろうか? おニャン子クラブ時代ならいざ知らず、40歳を過ぎた大人の女に、清純なイメージを求める人もいないような気がするのだが……。まして離婚経験もあり、もっと若き日には長渕剛との不倫騒動で世間を賑わせたあの国生さゆりだ。活躍フィールドをドラマ・映画・CMに限定した「女優」業でもなく、バラエティタレントであるわけだから、キャラクターイメージが重要なワケでもない。ひょっとすると国生は自分が勝手に描いた国生さゆりのイメージにがんじがらめになって、自縄自縛状態に陥っていたのかもしれない。
実は国生と甲田容疑者が同居していないことは、甲田容疑者とはるな愛の不倫がスクープされた13年頃に、一度、芸能ニュースとして取りあげられたことがある。しかしこの時は(はるなの件以外は)ノーコメントを貫いた国生。そのあと比較的すぐに離婚となるわけだが、当時は何が何でも「仲良し夫婦」を演じようとしていた。国生としては彼をつなぎとめ、再び愛されたいというせつない気持ちがあったのだろうか。それとも彼女のプライドとして、年下夫に蔑ろにされ結婚指輪も買ってもらえなかったなんて、墓場まで持っていきたいぐらいの秘密だったのか。今回、元夫逮捕を契機に「身の潔白」を証明せざるを得なくなり、このような形でウソの夫婦生活を明かすことになるとは……結果的に「イメージダウン」を加速させるだけの結婚だったのだから虚しい。
(エリザベス松本)
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