
中村昌也オフィシャルブログより
「男らしさ」「女らしさ」という価値観について考える記事も多いmessyだが、こと“イメージ商売”の芸能人に関しては、特にその「らしさ=キャラ」に強く縛られると常々感じる。いま気になるのは、矢口真里(32)に不倫されて離婚した俳優・中村昌也(28)だ。
夫婦で住んでいた自宅に「恋人」を連れ込んでセックスしていたとして、矢口は猛バッシングを受け仕事を自粛していたが、昨秋にテレビ復帰。事件のことを少しずつネタにしている。一方の元夫・中村は、離婚ネタによるバラエティ出演特需の時期を終え、バラエティに出演してももう矢口の話はほとんどしなくなっているようだ。
そんな中村が1月8日に出演した『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で、両目に110本のまつげエクステを装着していることを明かして、共演陣から「めっちゃ気持ち悪い」「引く」と嫌悪感を露わにされるシーンがあった。その場面を引用したうえで、最近の中村に対する「世間の風当たりの悪さ」を伝えたアサゲイプラスの記事で、芸能ライターの
「女性が男の化粧や、過度なマザコンに嫌悪するのは当然。もう誰も擁護できない」
という言葉がある。もともとは高身長のイケメン俳優として売り出されていた中村なのに、これでは女性ファンが寄り付かない……という話だ。
思えば、辻仁成と中山美穂の離婚騒動の初期もそうだった。辻に女装癖があり、美容意識が高く「美魔女化」していることを、中山が気持ち悪がって「もうついていけない」と離婚話が持ち上がった。そんな報道が先行していた(実際には、中山に新しい恋人ができたことが離婚理由となったわけだが)。
中村昌也や辻仁成が実際にどんな趣味を持っているとか、どんな人間性かなどの議論はここではしない。問題とするのは、
「男らしくない男」に女性は見向きもしない
「女らしくない女」に男性は見向きもしない
生まれ持った性別らしからぬ態度を取る人間はおかしい
それが当たり前の、この世の常識だよね?
という静かな抑圧である。
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