連載

「女の出し方がわからない…」水野美紀のおっさん化が止まらない!

【この記事のキーワード】
『私の中のおっさん』角川書店

『私の中のおっさん』角川書店

 「美紀」という名前を持つ女性は、潔くて男らしい一面を持つ人が多いのだろうか? 前回、女優・中谷美紀についてのコラムを書かせていただいたのだが、奇しくも今回取り上げることになったのが、同じく「美紀」という名前を持つ女優・水野美紀なのである。

 1月16日に放送された『A-Studio』(TBS系)にゲスト出演していた水野さんは、整った美形の顔立ちに、40歳という年齢を感じさせないほどキメの細やかな美肌が印象的だった。10代のデビュー当時から大人っぽくて美人度の高い女優さんだと思っていたが、アラフォーとなった今でも顔のアップが映る度に「鼻が高くて骨格のはっきりしている美人さんだな~」と思わず見とれてしまう。

 番組の冒頭でもMCの笑福亭鶴瓶からその美貌を讃えられていたのだが、水野さんは何だか居心地が悪そうな表情を浮かべていた。それもそのはず、周りからどんなに自分の美しさを褒められようとも、その内部にはガッツリと“おっさん”を抱えていたのである。

 一昨年、『私の中のおっさん』(角川書店)というエッセイ集を出してしまったほど、自分の中で拡大し続ける“おっさん部門”を充分に自覚している水野さん。今回の放送では、そんな“おっさん”にまつわるトークが満載で、水野さんがとても生き生きしていた。

女優の中の神出鬼没な“おっさん”

「なんか、私の中に“おっさん”が住んでるんですけどぉ……」

 と、ちょっと照れ臭そうにしながらカミングアウトした水野さんに、早速番組側がキャッチした“おっさん情報”が投下された。なんでも「酔っ払った水野さんが立ち飲み屋さんの床で寝ていた」とのこと。まさかの醜態を暴露されて「そんな情報まで~! わ~、怖い~!」と発狂しながらも爆笑しちゃう水野さん。

 さらに、その床寝状態をかましてしまった彼女に飲み仲間が「昔はあんなに(お酒が)強かったのに、年だなぁ~」とポロッとこぼした途端、むくっと起き上がった水野さんが「誰だ~! 今、『年だ』って言ったのは~!!」と声を荒げたそうだ。もはや“おっさん”どころか軽く“チンピラ”みたいじゃんか……。どうやら飲みの席ではだいぶ扱い辛い人種になるようだ。

1 2 3

テレ川ビノ子

テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!