今月12日、韓国で映画『STAND BY ME ドラえもん』が公開された。その記念といってはなんだが、韓国で〈ミスター・ドラえもん〉と呼ばれる俳優を紹介しよう。
彼の名前はシム・ヒョンタク。日本での知名度はイマイチだが、これまで「ゴハン行こうよ」や「狎鴎亭(アックジョン)白夜」などのドラマなどに出演。1978年生まれ、身長181㎝、体脂肪率0%のこの方、「ドラえもんをコレクションするために仕事をがんばってる」なんていっちゃうほど、とにかくドラえもんへの愛がハンパないのだ。
昔からゲームマニア、フィギュアマニアとしてその世界では有名だった彼。なかでもドラえもんは格別の存在で、ファン歴なんと30年。昨年ある番組でひとり暮らしの様子が公開されると、あっちもこっちもドラえもん、〈ドラえもんだらけ〉な部屋が大きな話題を集めた。
ドラえもんのTシャツを着て、ドラえもんの布団とドラえもんの枕で毎晩寝るシム・ヒョンタク。これだけでもなかなか強烈だが、朝起きて真っ先にドラえもんフィギュアのコレクションを磨く姿に、生半可じゃない本気を感じた。ドラえもんのクッションが並ぶソファに、筋肉ムキムキの彼が座ってくつろぐ。これが意外と違和感がなく、なんとも微笑ましい。
この放送があまりインパクトが強かったため、これ以降、彼を紹介する記事には決まって名前の前に〈ドラえもんマニア〉と付くようになった。ドラマの制作発表会でもどこでも、記者が彼にドラえもん関連の質問をするのはもはやお約束。もちろん今月3日に開かれた『STAND BY ME ドラえもん』のVIP試写会にも姿を見せ、誰よりも多くのフラッシュを浴びた。
「ファンの反応を気にして、最初はオタクな自分をさらけ出すのに抵抗があったみたいですが、一度オープンにしちゃったら今はもう怖いものはないようです(笑)」
と話すのは、彼にインタビュー経験のある韓国スポーツ紙の芸能記者。
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