テキサス・レンジャーズに所属するプロ野球選手・ダルビッシュ有(28)が、交際中のレスリング元世界王者・山本聖子(34)の妊娠を発表した。昨年11月18日、週刊誌のスクープ報道が出ることを受け、ダルは自らのTwitterアカウントで「オープンに付き合っていくことにしました」と山本との恋愛関係を明かしたが、その交際宣言から約3カ月。また、山本は前夫と昨年10月上旬に離婚成立したばかりで、おめでたい話題であるものの「早すぎる」「お腹の子の親権問題は大丈夫?」と困惑や心配の声がネットを中心に上がっている。
というのも、日本の民法では「離婚成立後300日以内に誕生した子供は、前夫の子供とみなされる」からだ。300日はおよそ10カ月。離婚成立が昨年10月上旬だったとして、妊娠中の子供が今年8月上旬までに産まれた場合、日本の法律では戸籍上、山本と前夫との子供と「推定」されることになってしまう。
2月23日未明にダルが更新したブログによれば、妊娠が判明したのは昨年末。交際宣言からおよそ1カ月後ということになる。「安定期に入ったこのタイミングで発表させて頂きます」とのことだ。スポーツ報知は「現在妊娠4カ月で、夏に出産予定。当面、婚姻届は提出する予定はなく子供は認知する」と伝え、スポニチは「現在妊娠6カ月以上が経過。シーズンオフ(=秋以降)に婚姻届を提出予定」と報じている。各紙によって妊娠週数にばらつきがあるが、安定期とは一般に妊娠16週(約5カ月)以降をさす。出産は早くて6月、遅くとも8月になるだろう。
なお、ダルはブログ同記事で「入籍等はまだ未定」と記しているが、山本は離婚成立からまだ6カ月が経過していないため、「女性の再婚禁止期間」に該当していることが理由のひとつだろう。
昨年11月の交際宣言直前に、2人の付き合いを突き止めていた「女性セブン」(小学館)は山本の前夫・ハンドボール日本代表の永島英明を「再婚すると聞いてどう思われますか?」と直撃し、「さぁ…。というか、まだ離婚したばかりですよ」と困惑の声を引き出している。もし8月上旬までの出産となった場合、戸籍上、その子供の父親をダルであると記すには、その子について永島が「実子ではない」と家庭裁判所に調停を申し立て承認される必要があるが、なかなか骨の折れる手続きだ。
ダルと山本は、交際をオープンにした時点で再婚を見据えていたようで、すでに「2人の子供を作りたい!」と互いに同意し覚悟を決めていたのかもしれないが、こうした煩雑な手続きを回避するためにも、一般的には離婚成立後すぐの時点では避妊に注意した方が良さそうだ。特に、前夫から逃げるようにして離婚したり、離婚後の元夫婦の関係が著しく悪いケースでは、家裁への調停申し立てを起こしてくれるよう前夫へ依頼することが難しく、子供が無戸籍状態に陥る懸念もある。実際、そうした問題は日本国内で発生しているのだ。
(篠田ロック)