そもそも、「ヤリ逃げされた」と訴える人の背景には、「セックスをさせたのに逃げられた」という感情があるような気がします。この「させたのに」という感情はどうして沸いてくるのでしょうか? 恋人同士や夫婦ではない関係であっても、セックスはお互いの合意で行うものです。相手に「セックスさせてあげた」という上から目線で接しているから、その後相手と連絡が取れなくなった時になんだか自分が損をしたような、胸糞悪い気分になるのでしょう。それ以前に、セックスを「自分が損をする可能性があるもの」と捉えているとしたら、セックスの相手やセックスをすること自体をもっと慎重に考えるべきです。
もちろん、「恋人以外とはセックスしない」という断り文句を突破してセックスに持ち込むために「付き合おう」等と軽々しく言い放ち、事が済んだ途端にフェードアウトする奴は最低です。そんな奴は、いずれ地獄に落ちて閻魔様に舌を抜かれたり、釜茹での刑に処されるに違いありません(怒)! ただ、もしもそんな奴に引っかかってしまった時に自分の意思で行ったセックスと、相手を信用した自分の判断力をごっちゃにしてほしくないのです。「ヤリ逃げされた!」と被害者側になるのではなく、「簡単に甘い言葉に乗ってはいけない」と自分を戒める機会にすればいいと思うんです。
セックスは快楽を追及したり、愛情を確認し合ったり、新しい命を生むといった、とてもポジティブな側面を持つものです。一方で、望まない妊娠や性病にかかるリスクもありますし、相手と相性が合わなかったり快楽を得られないケースもあります。その両面をわかったうえで、自分の意思でするのがセックスです。無理やりされたり、「させてあげ」たりするのは違うでしょう。セックスしたことで嫌な思いをする人が少しでも減ってほしくて、今回はこのようなことを書いてみました。
■Lollipop-Rumiko(ロリポップ-ルミコ)/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。
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