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ヘテロからバイになった女性にきく「彼女の彼女になってみて」

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A「周りの友達にはまだ秘密です。前に比べて2人きりで会う機会は格段に増えましたけど、元々仲がよかったので怪しまれてはないみたい。2人で撮ったプリクラとか写真をSNSに載せるとたまに『ガチレズwww』とかコメントつきますけどね(笑)。そのうちみんなにも話せたらいいなとは思いますけど、いまのままで不自由を感じることもないのでしばらくはこのままかな」

――ちなみに、セックスの相性はどんな感じなんですか?

A「もちろん私は女性同士っていうのは初だったので、最初はかなり緊張しました。でも、彼女がすごい男っぽい感じで攻めてくるので、意外と違和感はなかったです。大人のおもちゃとかはまだ使ったことなくて、お互いに手マンやクンニをし合うって感じ。元彼とセックスしてた時は手マンが痛いとか不満もあったけど、やっぱり女同士だからツボがわかってるというか……彼女と付き合ってから、セックスのストレスがなくなった気がします。男の人の射精みたいに明確なフィニッシュがないので、ずーっとイチャイチャできて楽しいです! そういえばこの前2人で温泉旅行に行ったんですけど、彼氏と温泉行くのと違って、わざわざ貸切風呂を予約しなくても大浴場で一緒にお風呂に入れるのは便利だなと思いました」

――同性カップルだとそんなメリットがあるんですね。今後も彼女と交際していくにあたって、何か不安はありますか?

A「私は元々は異性愛者で、彼女が告白してくれたから今は同性とお付き合いしていますけど、彼女は根っからのレズなので、他の女の子に心変わりしないのかなあって思うことはありますね。私自身は他の女の子を好きになることはなさそう。あとは、将来のこともたまに頭によぎります。渋谷区で同性婚に関する条例案が発表されたのはすごくうれしいですけど、その前にお互いの親へのカミングアウトっていう問題もあるし、いつか子供を産みたいって考えたら、彼女と結婚っていうのはやっぱり現実的じゃないのかなって思う時もあったり。実はその辺は彼女と話し合ったことがないので、近々どう考えてるのか聞いてみたいと思ってます」

 子供をつくるとなったら、なんらかの形で受精し妊娠することが必要です。その行為そのものへの躊躇いや、経済的不安なども頭をよぎり、簡単に決断できる問題ではないのが現状です。彼女との幸せな日々を送りつつも、その先の未来に不安を感じているAさん。渋谷区のように同性カップルの受け入れ態勢を整えようとしている自治体は日本国内ではまだまだ少ないうえ、戸籍周辺の法整備さえ完了すれば万事解決、というわけにはいきません。「男」「女」「異性愛の夫婦」以外のカタチを認められず、差別思想を持っている人たちに「それら以外のセクシャリティは、おかしなものではない」との理解が浸透するには、長い時間がかかってしまうでしょう。それにより、仮に法整備や医療発達で同性カップルの交際や結婚に障害がなくなったように見えたとしても、当人たちが生きづらさを解消できるわけではなかったり、困難が直ちに消え失せるものではありません。それでも行政の動きは大きな一歩です。セクシャリティに左右されず個々人が望む生き方を選べる世の中にしていきたいですね。
(リオネル・メシ子)

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