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正真正銘の京女、老舗料亭生まれの “田畑智子”に学ぶ「所作の美しさ」と「はんなり感」

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 美しい発声とはんなり感。このはんなりな存在感に対抗できるのは『利休にたずねよ』の海老蔵ぐらいしか!? 名家同士。ちなみに『お引越し』はファンも多く、私もこれぞ映画の中の映画だと思います。彼氏と自分の妹と三角関係のような感じになる『さんかく』も、『くちづけ』も、『血と骨』も、彼女が出演しているからなのか、偶然なのか、深い。間違って深みにはまりこんで、しばらく出られなくなるくらいに。彼女の出演作を追いかけたつもりが、映画の醍醐味を必要以上に味わう羽目になり、ぐったりです。

 30歳を機にヌードになった彼女。『ふがいない僕は空を見た』で見せた彼女の裸は、色白できめ細かい肌、華奢な背中が清潔感たっぷりで、期待以上のエロスが。

 いつかのテレビで関ジャニ∞・渋谷すばるの大ファンだと言っていた彼女。ジャニーズの中では数少ないように思える歌担当(他はkinkiの堂本剛か?)の渋谷すばる。あの熱唱力は、どこか昭和につながる気が。あまりの熱唱ぶりに一瞬驚くけど、真摯に歌う姿は好感度大。平成の女優なのにどこか昭和な女力を持つ田畑智子が、何か昭和を思わせる歌力の渋谷すばるに惹かれるのは、嗚呼、素晴らしきこと哉。

 合コンの席などで「私、意外と古風なんです」なんて言う人が今でもいるならば、一度、田畑智子をじっくりと見て欲しい。京の老舗料亭で生まれ育った真の古風が、躾の正しいあり方が、彼女の所作のそこかしこに溢れている。芯が一本通ってる女の佇まいが学べそうな気がします。

 あ、でも『ファーストクラス』の白雪さんだけは、少し別。思いっきり現代的。しかし、見始めたが最後、いろいろな締切前で追い詰められる中、面白すぎて全話一気見してしまいました。悲惨。時間のあまりない方は『ファーストクラス』には手を出さないよう、要要要注意です。

■阿久真子/脚本家。2013年「八月の青」で、SOD大賞脚本家賞受賞。他に「Black coffee」「よしもと商店街」など。好きな漢は土方歳三。休日の殆どを新撰組関連に費やしている。

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阿久真子

脚本家。2013年「八月の青」で、SOD大賞脚本家賞受賞。他に「Black coffee」「よしもと商店街」など。好きな漢は土方歳三。休日の殆どを新撰組関連に費やしている。