
雲の形のバイブレーター。LOVE PIECE CLUBで販売中!
オーガズムのことを昇天ーー天に昇るといい表すことがあります。最初にこのバイブを見たとき、まさに雲より高いところに連れていってくれるという意味をこめらて、こんな形にしたのだろうと直感しました。
どうです、優美な形だと思いませんか? これがエロティックな目的で作られたものなのだから、驚きです。どことなくオリエンタルな雰囲気もありますが、デンマーク・ブランド「AVE」が発表した最新バイブレーター「スカイ ALTO」です。HPを見ると昨年、このスカイ・シリーズ(クリバイブがないタイプもあり)を引っさげて誕生した、新進ブランドのようです。
ヨーロッパのラブグッズはエレガントなものからポップなものまで、ユーザーの目を楽しませ、購買意欲を駆り立ててくれるデザインがそろっています。スウェーデン、ドイツ、イギリス、フランスにはすでに世界的に有名なバイブブランドがありますし、オランダのグッズも使ったことがあります。が、デンマークはこれが初めてです。そのうえ、こんなふうにストーリー性のあるバイブというか、なぜこのような形にしようと思ったのか、誕生のきっかけを知りたくなるバイブは、ちょっとほかにないため、ひと目で惹きつけられました。
使い心地の前に、デザイン面でのバイブコレクター的お気に入りポイントをお話させてください。マットな質感のすべすべシリコン素材はいうまでもなく上質さを感じさせてくれますし、色も上品できれい。紺色のラブグッズというのは日本ではまずお目にかかりませんね。しかも、充電器にいたるまでトータルデザインされているから、センスのよさに脱帽です。
雲の切れ端のような部分をぴたっとバイブ本体にくっつけると充電開始。充電器はノーデザインの無粋なものが多いので、これはうれしくなります。
もうひとつの大きな特徴が、平たいということです。一般的なバイブは円柱形を基本としていますが、そんなバイブの両サイドを両手ではさんでぎゅっと押しつぶしたかのような形状をしています。「これ、中に入ったらどんな感じなんだろう……?」と最初は首をかしげました。膣内に無理なくおさまるのは、なんだかんだいっても円柱形だと思うんですよ。スムーズに挿入できるだろうか、と不安にもなりました。持論としてよくいっていることですが、バイブの〈挿入しやすさ〉はサイズではなく形状によるところが大きいからです。直径は2.5cmとあり、これは小さめといっていい数値ですが、だからといって体内に迎え入れやすいわけではないのです。
さっそく挿入してみまーす。
さてさて、ためつすがめつ眺めているだけでは何もわかりません。バイブは使ってこそ! 挿入してナンボ! ということで、さっそく下準備にとりかかりました。まぁセックスでいうところの前戯的なことです。スイッチを入れて振動させてみたところ、しっかりとしたバイブレーションです。バイブのなかでは比較的軽量なのですが、軽いものは得てして振動が粗くなりがち。敏感なところにあてるとビリッとするし、持っている手がしびれやすいしで困ってしまうのですが、このスカイ ALTOは、そうした不快感がなく細やかで確実な振動を送ってくれます。強弱は7段階。MAXにする必要はなく、1~3ぐらいでも十分に愉しめます。
準備が整ったので挿入してみたところ、スマートな形状に反して、かなり大きいという体感がありました。でも、心配していたような引っかかりは皆無です。こうした独特の形のものでなくても初めてのバイブを使うときは多少なりとも構えてしまうので、ローションをたっぷりつけて、ふーっとゆっくり息を吐きながら挿入しました。先端がやや小ぶりになっているというのも、入れやすい理由のひとつですね。
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