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アラサー独身女一人暮らし「孤独死」について考える

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「孤独死」は他人事ではない 65才以下が約4割 20代、30代も

今回の出来事で、私は『孤独死』という言葉を初めて意識しました。大げさかもしれないけれど、「もし家で倒れ、そのまま死んでしまったら、どうなるのだろう?」と、真剣に考えました。

数年前、タレントの飯島愛さんが、孤独死しました。飯島さんが変わり果てた姿で発見されたとき、死後一週間以上が経っていたといいます。そのことが、あらためて恐ろしく感じられました。

2013年、東京都内で孤独死した人は4515人。10年前の約1.5倍に増えています(東京都監察医務院「孤独死統計」)。
孤独死というと、高齢者の問題だと思われがちですが、実は、46%を65歳以下が占めています。20代でも、年100件弱、30代は、年150件前後の孤独死が発見されているといいます(12年 東京都福祉保険局調べ)。

孤独死と関連して、『無縁社会』という言葉もよく耳にします。特に都会では、地縁、血縁、社縁(職場縁)から切り離され、社会的な繋がりのない若者が増えています。
今回、私の身に起きた出来事で、自分が『無縁社会』にいることを痛感しました。
恋人がいても、結婚という公的な手続きを取っていないため、セーフティーネットから漏れてしまう。これはとても怖いことだと思います。

今は男女とも、晩婚の時代です。古くは「独身貴族」、最近では「おひとりさま」と、独身生活を肯定的にとらえる風潮も見られます。独身でいることは、多くの場合、気楽にちがいありません。でも、生きていれば、一人ではどうにもならないこともある。病気や不慮の事故などで身体の自由が効かなくなったとき、最後の砦となるのは、やはり「家族」なのだと思います。

このようなシビアな視点から、結婚や家庭というものを、もう一度考え直してみてもいいのではないでしょうか。

 

 ■長南はる香/性暴力サバイバー、現代美術アーティスト、写真家。高校生の頃から、約10年にわたって性的虐待、DVを受ける。その後、セックス依存症に。トラウマを乗り越えた経験を元に、「女性のためのエロティックアート」を制作している。HP『現代美術アーティスト「はる香」の描くアダルト映像の世界

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