2005年に、女性ファッション誌『Sweet』(宝島社)にて初めて雑誌のコーディネートを務め、その後はオファーの尽きない人気コーディネーターへと成長を遂げた。2012年にハワイ州観光局のアドバイザーに就任し、山田優が祖父の葬儀を欠席してオープニングパーティに足を運んだと炎上したオーガニック・スパブランド「Malie Organics」、セレクトショップ「BAREFOOT DREAMS」、ハワイアンジュエリー「MONI」のプロデュースも手がけるなど、ハワイに精通した事業を手広く展開している。
その仕事ぶりや人柄には多くの芸能人が魅了されているようで、彼女のインスタアカウントには、ミランダ・カー、藤井フミヤ、梨花、王貞治、SHIHO、道端ジェシカ&バトン、鈴木えみ、さまぁ~ず、蜷川実花、沢尻エリカ、東原亜希、長谷川京子、中川翔子……などなど、名前を挙げ始めたらキリがないほど多くの芸能人との写真が投稿されている。また、マキさん著ハワイガイドブック『Maki’s Special Hawaii HIGH&LOW』『旅FRaU MAKI’S BEST OF HAWAII』(講談社)にも、そうそうたる著名人との交流秘話が盛り込まれており、多くの業界人から信頼を寄せられていることがわかる。
一方、著書のアマゾンレビューには、「『私、有名人のハワイコーディネーター。こんな人たちと交流があるのよ』話を読まされている感が、たまらなくサブい」「芸能人はどうでも良くて、ハワイを知りたいだけです」などと一般人からは低評価の様子。
芸能人との写真を投稿することで、「吉川ひなのもここに来たよ」「紗栄子もこれ食べたよ」という宣伝効果は期待できるかもしれないし、コーディネーターたるもの、人脈が重要なこともわかる。しかし、誰のファンでもなく、「ハワイに精通した現地在住女性のインスタを見たい」「最新のハワイ情報が知りたい」と思っている人にとって、芸能人との写真は不必要であり、時に痛々しさも感じる。とはいえ、「ハワイ×芸能人×お金持ち」とはミーハー心を鷲掴みにするスペックだろう。近い将来、マキさんの仕事が“憧れの職業”に仲間入りする日が来るのかもしれない。
(夏木バリ)
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