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頑張ってもナルシストにはなれない
――名前や洋服の雰囲気などを、先輩の助言でサクッと変えちゃう早乙女さんですが、お客さんはその変化に付いてきてくれますか?
R「そうですね。さすがに八王子の方はいないですけど、大阪時代のお客さんは最近まで来てくれてました」
――大阪から!!!! 何でそこまでして早乙女さんに会いに来てくれるんですか? 早乙女さんの“売り”が気になります。
R「う~ん。頑張り次第じゃないですかね? いや頑張り次第ではないっすね、僕の場合は“顔”です! あとは周りのお陰です。自分では何もしてないんですよね」
――顔で勝負とは潔いですね! でも、早乙女さんからナルシストな印象を受けないのですが……。
R「あ! 僕、昔から自分の顔が好きじゃないんですよ。ずっとイケメンって言われてきたから、『イケメンってこんな感じなんだ』って認識してるだけなんです」
――え、じゃあ自分がイケメンだって思ったことないんですか?
R「はい。イケメンって言われるのは嬉しいですけど『これがイケメンなのか……』って半信半疑です」
――自分の売りですら周りの助言とは……つくづく受け身ですね。
R「そうなんです。仕事上、ナルシスト感を出したほうが良いのかなって思う時もあるんですけど、上手くいかないんですよ」
――この企画では、毎回「自分がイケメンだと気づいた時期」をお伺いしていたのですが、早乙女さんのような方は初めてですよ。今までの方は「いやいや……」なんて否定もなく時期を話してくれました(笑)。
R「15年後とかには自分をイケメンだと思っていたいですね。ナルシストのほうがホストとしては良いと思うんですよ。自分に自信を持って、自分をわかってることが1番重要だし。でも僕は自分に自信がないんすよ(苦笑)。だけどその分、絶対的なすごさを持っている“周り”に自信があるんです」
――すごい好感度の上がるコメントですね!
R「はあ~……それなんですよ~。今までもこの話をするたびに『こいつ絶対嘘やん』って言われて来たし、お客さんたちも、まあ信じてくれないですね。最近はもう面倒くさいので、結構顔に自信あることにしちゃってます」
――嘘じゃないですか(笑)。その感じですと、接客も受け身なんですか?
R「頑張って攻めようとするんですけど、できない時のほうが多くて……最近は年下のお客さんも多くなってきたはずなのに(笑)」
――21歳の早乙女さんより年下……ホストクラブって何歳から遊びに行けるんですか?
R「アルコールの提供は20歳からですけど、18歳から来れますよ」
――お酒を飲まないホストクラブってイメージわかないですね。ということは、18.19歳のお客さんだと、なかなか売上に繋がらないんですか?
R「そんなこともないですよ。若い方も頑張ってくれます」
――「頑張ってくれる」って馬主みたいですね。「よく走ってくれるんです、うちの子」的な。
R「そういう意味じゃないです!!!!」
イケメンゆえの弊害
――初めてお会いしてから数時間しか経っていませんが、早乙女さんってすごい抜けてますよね。読者の方にご説明いたしますと、まず集合場所。“新宿駅東口”とお伝えしたはずが“東新宿”で待たれていたり。その後、撮影場所に着き、ご自身でバッグを持って歩き出したかと思えば、車内に財布と携帯を置きっぱなし。撮影中には、ご自分で脱いだパンツを5分ほどなくされていました。
R「僕抜けてるんですよ~。財布と携帯はしょっちゅうなくすか壊しますね。いつも同じ修理屋さんに出すんですけど、壊しすぎて頑丈なケースをいただきました(笑)」
――そんなに忘れっぽくて接客には影響しないんですか?
R「してると思いますよ。でも失敗しても『顔良いからいいよ~』って許してもらえるんです」
――え! さすが“顔売り”。例えばどんなことをやっちゃったんですか?
R「僕の場合は「やっちゃった」というか、それ以前の問題で……。やっちゃいけないことはやらないんですけど、やらなきゃいけないことさえやらないんです」
――何もやってないじゃないですか(笑)。
R「そうなんです。忘れちゃうんですよ……。大阪の時って、夜中2時~朝8時の営業だったんです。なので、営業終わりに宣材写真を撮りに行くことがあって。その日は、むくまないように『お酒飲むなよ、ご飯も食べ過ぎるなよ』って言われてて。でも、気にせずガブガブ酒飲んで、ご飯もいっぱい食べてしまって……」
――何も守ってないじゃないですか(笑)。それは「イケメンって言われるから別に良いでしょ」という余裕の姿勢なのか、単に忘れちゃってるのか……どちらですか?
R「ただ単に忘れました……でも、今思えばどっちもあるんですよ。今まで『こいつ顔良いから、どーせそういうとこあんだろ』って思われることが多くて、ミスしてもガッツリ怒られたことがないんです。だから、気にするのを忘れちゃうんですよね」
――イケメンて言われすぎると、ダメになる場合もあるんですね……。では逆にホストで1番成功したことはなんですか?
R「『Y+』に出させてもらえたことですね」
――最近じゃないですか!
R「はい! あれ? これ『Y+』の方も読みますよね? 媚売らなきゃ……じゃなくて! 本当です! すごい嬉しかったんですよ。こんなにいろんなことを忘れちゃう僕ですが、絶対に忘れないと思います」