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妻が夫を教育するのは当然? 男女の家庭内役割が小学生時点で分岐する現実

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 「あなたっていっつもそう、脱いだ靴下はいつもそのままだし!……(ガミガミ)」と怒られている旦那さんは(……いま、その話するか……? トイレの電気つけっぱなしのことで怒ってたんじゃなかったっけ……)と思いながら、平謝りするしかありません。しかし、スタンプが一度満杯になると、ポイントカードはまたゼロから貯められるのですから「これでしばらく怒られないぞ」と達観(?)している旦那さんもいらっしゃるんですね。

 小説家の村上春樹は「女性は怒りたいときに怒る」という迷言(?)を残しておりますが、現在運営中の読者からの質問回答サイト『村上さんのところ』にある「『女の怒り』論に異論あり!」というページを読むと、この人気小説家も、女性との関係をポイントカード式に捉えています。

どうして夫はこんなにもできないのか?

 さて、前回の記事のコメント欄にはこんな意見が寄せられておりました。「そもそもなぜ妻が教育者にならねばならんのか」と。これはごもっともな意見であって、妻が夫を教育するのを前提とする時点で、男女の不平等感が表れているよな、と思います。しかしながら、現実として、妻のほうが夫よりも家事ができるのであれば、現実をベースに手を打っていかないとラチがあきませんよね。

 男性の家事レベルが女性に劣るのなんか考えてみたら当然なんです。だって、子供の頃から家事をやるように育てられてないんだもの。昨年末に出ていたニュースですが、厚生労働省の調査によると、小学校6年生では男女がやる家事のお手伝いの種類に違いが出ています。この調査では、男の子は「ゴミ出し」、「風呂掃除」など、女の子は「食事の手伝い」、「洗い物」、「洗濯物を干す・畳む」などの手伝いをしている、と言います。

 小学校6年生の時点で、男の子はお父さんがやりそうな家事を、女の子はお母さんがやりそうな家事を、と性別で役割が分けられてしまっていて、かつ、女の子は自然と家庭において手間のかかる家事を請け負うことになっちゃっている。こういう調査結果を踏まえると、結婚してから妻が夫を教育する、という話の前に、子供のときから男女の役割を見直していかないと男女の家事分担問題は、解決されていかないでしょう。

■カエターノ・武野・コインブラ/80年代生まれ。福島県出身のライター。Twitter:@CaetanoTCoimbra

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra