4月11日からスタートした歌手の浜崎あゆみ(36)の全国ツアー「A Cirque de Minuit~真夜中のサーカス~」。12日にはさいたまスーパーアリーナでの公演があり、多くのファンが駆け付けた。彼女のライブでは恒例となった圧巻のパフォーマンスも健在で、中盤には全長4.7m、高さ2.4mにも及ぶ巨大な鏡張りのゾウに乗って歌うシーンもあった。
今回、浜崎は自身最長となる3時間ものロングライブを敢行。また、衣装も13着とこれまでのライブの中では最も多く着こなし、さらに披露した楽曲は32曲と過去最多曲数で、3つのツアー史上記録を更新したという。
歌手デビューから17年、36歳にして新たな記録づくりに邁進している浜崎だが、それでもかつてほどの人気は取り戻せそうにない。1998年にデビューシングル「poker face」をリリースした日と同じ4月8日に発売した16枚目のオリジナルアルバム『A ONE』(avex trax)は、11日付けのオリコンデイリーランキングで第4位。ちなみにリリース日であった8日の同ランキングでも4位で、おそらく週間ランキングでも1位獲得は難しいだろう。
同じ8日には福山雅治(46)がカバーアルバム『魂リク』(ユニバーサルミュージック)を発売し売上1位を爆走中、その前週にサザンオールスターズが出した10年ぶりのオリジナルアルバム『葡萄』(ビクターエンタテインメント)も強い人気で他を圧倒しており、発売前から厳しい戦いを強いられることが予想されていた浜崎の『A ONE』。予想できた結果なのかもしれないが、かつては13年連続でアルバム首位を達成し、アーティストとして史上3組目となるアルバム首位記録20作の記録を作った彼女のオリジナルアルバムが、ミリオンどころかほんの数万枚しか売れず4位止まりとは、やはり寂しいものがある。
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