女性の場合がどうか?
その一方、女子や女性の間で「この前見たAVがすっごくよかったから、今度みんなで集まってオナニーしない?」といった話が出ることはほとんどないでしょう。普段、オナニーについて明け透けに話す女性でも、「ていうか、みんなで見せ合わない?」とは言い出しませんし、お酒が入ったとしても「じゃあみんなで脱ぐぞー☆」とはなかなかなりません。まれに、酔った勢いでみんなの前で脱ぎ出す女性も存在しますが、そうしたタイプの女性はただただ酔って服の締め付けから解放されたいがために無意識に脱いでしまっていたり、その場に意中の男子がいて、直接的すぎるお色気戦法で気を惹こうと思っていたりと、男性の公開全裸とは意味が異なる場合が多いと思います。
それだけでなく、女性たちには普段オナニーをしている・していないに関わらず、性の話題を口にしたくないと考える人や、例え女性同士であっても一緒に温泉に入るなど自分の裸を見られるのは恥ずかしいので嫌だ、という人もいます。
公開オナニーをする男性がごく一部だとしても、女性にとっては公開オナニーなどもってのほか、さらに自分の裸や性的な話題については秘めたものにしておきたいという人もいることを考えると、男女間のオナニーカルチャーや性への認識にはものすごいギャップがあるのでしょう。
ただ揺るがないのは、「性的なことを公開する=性欲が旺盛」「性的な話題に消極的=性に希薄」という図式は成り立たず、それを人前で口に出そうが出すまいが「男女問わず性欲はある」、または「なくてもなんら普通である」ということだと思います。性欲があるからといって、打ち明けるか否かはその人の自由ですし、そもそもかなり個人差のあるものを、第三者が性別のみで「こうだ」と決めつけ強制することは不可能です。もし相手の性に関する価値観を詳しく知りたいのであれば、相手との関係性を構築することが先でしょう。
以前にも、「女性の性欲は無視されがち」というコラムを書きましたが、男女の性に関する意識の違いは10代のオナニーライフからすでに始まっています。長年積み重なってできた価値観のギャップを埋めていくには、お互いに相当歩み寄らないと難しいものなのかなと感じる今日この頃です。
■Lollipop-Rumiko(ロリポップ-ルミコ)/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。
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