
Photo by Connie from Flickr
小町ではトピ主による個別の相談事が主流だが、その他には、公共の場でのマナーについてどう思うかなど、議論を促すトピも結構ある。今回は女性の社会進出と少子化について議論するトピが盛り上がっているので、紹介したい。
「あえて女性が多い発言小町でも言わせてください!」と始まったトピ。少子化対策がなかなか功を奏さない日本だが、トピ主は「少子化が困るというのならば女性の社会進出を促さないでほしい」と主張する。そして少子化解決のため「花嫁修行手当金」を女性に支給してはどうか、という提案を行った。具体的には、「学校を卒業して就職を希望しなかった女性には年間100~200万円位を数年にわたり給付する」というもの。
トピ主がこう考えた理由は、
・保育園の待機児童0や男性の育休取得率増加を目指すよりも、女性が働かなくとも子育てが出来る日本になったほうがよっぽど子供が増える
・最初から女性が働かなければその分(雇用の)枠があくので男性のニートや非正規雇用も減り、結果、結婚したくても出来ない男性が減る
・「花嫁修行手当金」には当然、財源の問題もあるが、保育園や産休育休などにかかる莫大な税金等が減ることを考えれば 全く出せないことはないと思う
から。突拍子もないしまったく同意はできない。限られた仕事のパイを女性が奪わなくなればその分、仕事にありつける男性は増えると言えるかもしれないが、あまりに単純計算すぎる。「もちろん反対意見も大歓迎です」と締められているため、実にさまざまな意見がコメント欄に並んでいる。
「本当に、その通りです!」
「私も日々トピ主さんのように思ってます 専業でも充分に生活していけるのなら働かないのにって思っている女性が安心して専業になれるような社会(男性の収入)になればいいんじゃないのかなぁって」
と、同意するものもあるが、「ばかげてる」「無理でしょ」「何とも短絡的で適当な発言です」といった意見が多数派となっている。
「女は子供を産むためにいるのではない」
「少子化対策としての施策なら、児童医療費、教育費の無償化が一番です」
「既婚男性の給与を増やせばいい」
「少子化と抱き合わせで考えるべきは高齢化なんです。日本の社会はキャパシティーを越えていると思いますよ」
「ずーっと昔から、多くの女性は働いてきました」
色々な意見や指摘が出るが、確かに、過去の研究では「専業主婦が増えたのは高度経済成長期である」ことが分かっており、歴史的にそれ以前の女性は働いてきたのである。ゆえに専業主婦は日本の“伝統的な価値観”とは言えない。また、トピ主の提案は長い歴史の中で女性がようやく勝ち取ってきた地位、先人の努力を無駄にするなという声もあり、筆者もそれに同意した。
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