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お小遣いゼロ円生活で搾取され続けた「あゆこ」の場合【離婚座談会】

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Photo by Ben Seidelman from Flickr

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 結婚と離婚を経験した3人の女性たち。経験したからこそ言える、「私たちに何が起こったのか」

●あゆこ(28)22歳で大学卒業と同時に、8歳年上の男性と結婚。夫が初めての彼氏だった。現在、別居して離婚裁判を申し立て中。
●みずき(33)26歳の時、出会って3カ月の男性から付き合ってもいないのにプロポーズを受け「面白い」と快諾して結婚。33歳の冬、夫から「もう限界」と離婚を切り出され「私もだよ」と承諾。
●かえで(30)27歳で同級生の男性と結婚、一男を授かるが、夫から離婚を求められ、29歳で離婚。

「お前はひとりじゃダメなんだ」搾取夫の手口

――芸能人に限らず、「離婚」ってもうそんなに珍しいワードではなくなってきたように思うのですが、みなさんのように一度「結婚」をされ、そして「離婚」を経験した方々の臨場感あるお話を今回はお伺いしていきたいと思います。ただ、あゆこさんは現在、まだ離婚が成立していないそうですが……。

あゆこ 今、弁護士さんと離婚裁判の準備を進めています。離婚調停は、不調に終わってしまったので。

かえで 不調というと、相手側が離婚を認めなかった?

あゆこ そうです。そもそも、私が家を出て別居していることにも相手は納得していないですし、「話し合えばわかるはず」「俺の話を聞いてくれ」の一点張りで、離婚に応じる気がない様子です。

みずき THE・虎舞竜! 高橋ジョージ状態ですね!

あゆこ ウチも、私が離婚の決意を固めた原因は「主人のモラハラ」なので……。三船美佳さんの離婚裁判の動向は、気になっています。

――モラル・ハラスメントって、具体的にはどういう?

あゆこ 私、夫が初めての彼氏だったんです。18歳、大学一年生で交際を始めて、卒業と同時に結婚したんですね。だから、「男女交際ってこういうものなんだ」「夫婦ってこうなんだ」ってずっと信じて疑わなかったけれど……私は学生時代のバイト代から、就職後の賃金もすべて夫に没収されていて、お小遣いゼロ生活を送っていたんです。

――ええっ!? 給料振り込まれたら全部、旦那さんに預けちゃうってことですか?

あゆこ 大学時代、彼と出会った時は、時給900円のカフェでアルバイトしていたんです。でも、すぐに彼が私の部屋に転がり込むようになって、「もっと稼げる仕事をした方がいいよ、時給900円じゃせっかくの時間がもったいないよ」と勧められ、水商売を始めることになったんですね。最初は六本木でしたが、半年後に銀座のクラブに移って、卒業間際まで勤めました。給与は振込制ではなく手渡しだったのですが、受け取った封筒は、そのまま夫に渡す決まりでした。有り難いことに、指名してくれるお客様が多かったので、月給は70~100万円程度ありました。銀座で働いた約4年間、合計で3000万ほど稼ぎましたが、私の銀行口座は、一円も増えてない。彼はお金の使い道を聞かれるのを嫌がったので、彼との海外旅行や結婚式に掛かった費用以外は、何に使われたのか、よくわかっていません。私が洋服や化粧品を買いたい時や、美容院に行く時、友人と食事に行く時などは、彼に事前申告して、必要な分だけもらっていました。

――旦那さんは無職?

あゆこ いえ、普通のサラリーマンなんです。正社員の営業職で、毎朝8時半頃に出掛けて行って、20時前後に帰宅してきましたね。給与明細を見せてもらったことはないのですが、手取り25万円くらいだったのかな……。

――旦那さんもお小遣い制? ええと、つまり、「家計管理を夫が担っている」というのとは異なるのかな、と。

あゆこ 彼は好きなようにお金を使っていたと思いますよ。フランク・ミュラーとか、高級時計を何本も買うようになったし、本革レザージャケットとかも毎冬新調していたし、モンクレールのダウンや、グッチの鞄、クロムハーツもたくさん。でも、私が「新しい洋服を買いたいので、×万円下さい」とお願いすると、「あゆこ、普通のOLさんは、しまむらやユニクロで服を買うんだよ? 伊勢丹なんかで買い物できないんだから、×万円は多すぎるね。×万円以内のものにしなさい」とたしなめられるんです(苦笑)。8歳年上の彼は、私にとっては大人そのものだったので、最初は「そうなんだ~私が贅沢なんだ~」って納得していたんですけど、よく考えたらおかしいんですよね。

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