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挿入~射精だけがセックスではないはずで。

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第一回、第二回で、「セックスとは何か」問いかけてきました。

男性が射精に至るかとか、性器の接触の有無とかに「セックス」を限定してしまうと、男と女、あるいは男と男の間にしか「セックス」が存在しないことになります。
女性同士の行為だったら、「イク」はあっても射精はありませんからね。
また、男性同士の行為だとしても、両者ともに射精しなければいけないことはないでしょう。

余談ですが、先日フジテレビの情報番組『とくダネ!』で、女性同士で挙式した一ノ瀬文香 と杉森茜のVTRが流れた後、メインMCの小倉智昭が「キレイな女性お2人ですよね。男性にしてみれば『なんで?』と思います」とトンチンカンな発言をしていた(大体いつもトンチンカンだが)。

これって、レズビアンを「男に相手にされない女同士がくっつくもの」と小倉がとらえているから出る発言。全然違うでしょうよ。
当然のことですが、男に嫌われたから女を愛するわけじゃない。レズビアンにとって女は男の代替じゃない。
さらに言えば女は男に平等に分配される供物ではないですし、誰とくっつこうが女の勝手です。

レズビアンの知人が、「女同士のセックスってどんなふうにするの? やっぱりペニバンとか使うの?」と、たまに質問されるそうです。彼女の回答としては、「使うこともあるし、使わないこともある」。
時には、「女同士のセックスってどうやって終わるの?」とも聞かれるそうですが、確かに男性には「射精→ペニスのクールダウン」という明確な終わりがあるのに対して、女性の場合は終わりがわかりにくいのかもしれません。そして彼女の回答は「そんなの決まってないよ(笑)」でした。

目の前の相手とするんですよね?

私は、男性器を女性器に挿入して摩擦運動によって快楽を得る行為そのものはいろいろな理由があってあまり好みませんし、クンニも好きではないのですが、愛撫されること自体は好きです。フェラチオも嫌いではありません(毎回、射精するまでやり続けるのが義務というか暗黙のルールになったらすごく嫌ですが)。
ただ、性器の接触こそがクライマックスで、そこに至るまでは「おあずけ状態をくらわされている」と考えている人とは、絶対にしたくないですね。

そもそも、マッサージを受けるのがものすごく好きで、特にどこも痛くなくても、整体やらマッサージサロンへ赴いて、リフレクソロジーを受けたり背中をさすってもらったりして満足します。ああ、セックスもこういう感じだったら気持ちいいのにな~と、たまに思います。

そういうお店の施術者さんは、事前に「今日はどのコースで?」「どこをどうしましょうか」と聞いてくれますし、施術中にも必ず「力加減はどうですか?」とか訊ねて確かめてくれます。こういうところも、セックスに応用したらいいのに、っていうかしたいなあ、と思うのです。

ムード重視だったり、オラオラなプレイになりがちなカップルだと、セックスの最中に会話をしなかったりも。部屋でまったり映画を見ながらお酒でも飲んで、自然にキスをかわし、ソファに押し倒して……みたいな始まり方をする場合も、「今日はどんなセックスしたい?」「体調はどう?」「ゴム用意しとこう」とかいう打ち合わせが事前にできないので私は不安です。ああ、不安を抱えたまま行為に及んで、射精したらそこで終わりで反省会もしにくいから(男性は射精すると眠くなるらしいですね)、その繰り返しで私はセックスが嫌いになってしまったのかもしれないなあ……と最近気づきました。

たとえば恋人とデートに出かけて食事をするとき、「何を食べたい?」と話して互いの意見を交換してからお店を決めますよね。メニューもそれぞれに好きなものを決めて注文します。セックスもそれと同じように、自然な流れで「じゃあ今日はこうしよう」と相互に確認しあってからすれば良いのではないでしょうか。

で、その打ち合わせをして意見をすり合わせるには、やっぱり関係性が一番大事なわけで。片方がもう一方を支配し従属させる関係だと、その要求をのむしかなくなりますからね。

学校でセックスのやり方を教えてくれないからって、AV等のアダルトコンテンツを見て学ぶのではなく、目の前の相手に直接「どうしたい?」「どうしようか」と訊いて、カップルそれぞれのセックスを探していけばいいと思います。だって、その、目の前の相手とするわけですよね? 正解はそこにしかないと私は思います。まあ、私自身がこれを実践した「いいセックス」を体験したことなんてないんですけどね。話し合える関係性を築くって、あー難しい。

哀辛悲々(あいしん・ひぃひぃ)/中学2年の頃、女友達(ぽっちゃりFカップ)が住む近所に滅多に客の来ないペンションがあり、経営者のおじさんと仲良くなった女友達に連れられて私はよくそのペンション内でカラオケをしました。数カ月の後、女友達はおじさんに性交渉を持ちかけられ「キモい」と断ったそうです。そのおじさんがよく歌っていたのは欧陽菲菲「ラヴ・イズ・オーヴァー」でした。私はしがない主婦です。

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哀辛悲々

中学2年の頃、女友達(ぽっちゃりFカップ)が住む近所に滅多に客の来ないペンションがあり、経営者のおじさんと仲良くなった女友達に連れられて私はよくそのペンション内でカラオケをしました。数カ月の後、女友達はおじさんに性交渉を持ちかけられ「キモい」と断ったそうです。そのおじさんがよく歌っていたのは欧陽菲菲「ラヴ・イズ・オーヴァー」でした。私はしがない主婦です。