連載

自意識まみれのお献立「米茄子の揚げ出し」

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割烹和代

割烹和代の「あ、あれ食べよ」

●白羽の矢? 鳴らしてみよう 馬の骨

 皆様初めまして。

 自意識和代でございます。

 このたび当サイトにて料理とお喋りを担当することになりました。

 普段はmixi日記を綴り、instagramでブツブツつぶやいています。ツイッターはフォロワーが少なくてもつぶやくのが恥ずかしくて仕方がありません。自分で言いますがシャイなんです。

 え~。私のシャイはケチでできているのではないかと思う今日この頃です。

「はあ? ケチケチせんで持ってるもん出せや!! 人のばっかり見やがって!!」

 ご、ごめんなさい……。

 ともかく、もうちょっと何か発信しようと思っていたところに当サイト連載のお話をいただいたのでした。こんなにシャイでどこの馬の骨ともわからない私に、白羽の矢が立ったわけです。ありがたやありがたや。

 そんなわけで、もうちょっとお話してみようと思ったのでした。

 ……知るかって感じですね。ごめんなさいよ! 誰もそんなにお前のことは見てねぇよ!

馬の骨 鳴らす前に 折れそうよ!

B  A  K  I

 楽しい記事を心がけて参りますので、ご愛読よろしくお願いします!

☆今日の一品☆

 はい。では早速参りましょう。今日の一品は「米茄子の揚げ出し」です。

 これは私が学生時代から長いことバイトしていた地酒屋のメニューの一つです。大抵私はホールにいて酒を表面張力で注いでみせたり、料理を運んだりしておりました。営業中に調理のために厨房に入ることはほとんどありませんでした。まかない作りと下ごしらえくらいですかね。

 板前兄ちゃんが入院中のときだけ、調理補助をしたことはあります。我を捨ててロボットに徹するのがなかなか大変でした。いちいち質問をして鬱陶しがられ、「いいから言われたことをやれ!!!」と怒られたものです。「お前とは仕事したくない」とまで言われたこともあります。

 たとえば、10分後に予約したいとお客さんから電話を受けて、伝票に「10分後、×名、●●様」とメモし「それじゃ何時か分からんだろう!」と怒られました。そんなわけで仕事の上であてにされてこなかった私は、Oさんの下ネタレシーヴ係としてしか機能していなかったような気がします。Oさん、とは大将というか板長というかオーナーというか。「大将」と呼ばれることが苦手だそうで。みんなには名字で呼ばせてました。

 今年5月に帰省した際、仕込み中の店に顔を出したら知らないバイトの子が「お会いしとうございました~!」と握手してきました。なんだなんだ。みんなニヤニヤしておったよ……。Oさんは私の愚行の数々を従業員に吹き込んでいたようで、「みんなお前のことは知っている」とのことでした。

 悲しいかな、デキる女として言い伝えられていないことだけは確かです。デキる女にはなれませんでしたが、私はここでかまってちゃん願望をびっしゃびしゃに満たされました。なんだかんだ言っても可愛がられていたと思います。当時は20代だったし。かまって願望……ややもすると今でもひきずっているんじゃないかと思い時折ギョッとします。……いいえ! 大人だってかまわれたいの!

 (波濤)(波濤)(波濤)(波濤)ザッパーン(波濤)(波濤)(波濤)(波濤)

 えー。……話がそれましたね。

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自意識和代

人の好意をなかなか信じられず、褒め言葉はとりあえず疑ってかかる。逆にけなし言葉をかけられて「なんて率直なんだ!」と心を開くことがある。社交辞令より愛あるdis。愛がなければただのdis。凹んじゃうよ! ラブリーかつ面倒なアラフォーかまってちゃんである。