したくもないのにセックスをしてしまうーーこれだけを聞くと、レイプまがいのような力づくでのセックスや、どうしても回避できない状況での不本意なセックスがイメージされますが、そうではなく単なる成り行きでいつもそんなセックスをしているという女性がいます。
26歳女性・Kさんは、「誘われると断れず、仕方なくセックスをしてしまう」そうです。なぜ断れないのか、仕方なくセックスして後悔しないのか、と疑問に感じますが、その心理はどういったものなのでしょう?
――なぜセックスを断れないんですか? 例えば「ホテル行こうよ」と誘われたとしても、「いや、帰るね」と言えば済む話だと思うんですが。
K「その『帰るね』が言えないんですよ。そう言ったとしても、その場に妙に気まずいムードが漂うじゃないですか。それでも『帰る』って言ってすぐにサッと帰ればいいんでしょうけど、その場に相手を残して帰ったら可哀相って思っちゃったり、気まずくなるのが嫌で結局セックスしちゃう」
――もし相手を好きな人の場合は置いていったら可哀相とか気遣うのもわかるんですけど、そうではない相手なんですよね?
K「はい。いまは彼氏もいないので合コンとかよく行くんですけど、そこで出会って向こうからアプローチされて、流れでホテル誘われて断れないっていうのが多いです。で、大体相手とはそれっきりですね。私も相手を特に気に入ってたわけじゃないので別にいいんですけど……。彼氏が欲しいから合コン行ってるのにそんなんばっかりで、なかなかいい人に出会えません」
――好きな人に出会うのって難しいですよね。でも、好きでもない相手とセックスすることで、Kさんにとって何か意味はあるんですか? 単純にセックスが好きなら、そういうのも性欲解消的な意味があると思いますけど。
K「あー、全く意味ない。よく考えてみれば本当に無意味なことしてるなあ(笑)。元々セックスは好きじゃなくて、自分からしたいと思ったこともないけど、セックスって大体男の人に体を任せてればすぐ終わるから、してもしなくても同じみたいに思ってるのかも。フェラや騎乗位も、『苦手だから』って言ってほとんどしないし。私の中では、好きじゃない男とのセックスより、セックスを断ることのほうがハードルが高いのかもしれません」
――ええー! 何にストレスを感じるかは人それぞれですけど、誘いを断るのってそんなにハードル高いですかね? それでも、さすがに誰とでもできるワケではないですよね。
K「外見とか話し方が生理的に受け付けないタイプでなければ大丈夫。というか、生理的に受け付けないタイプの人と合コンで出会ったことがないし、そういう人とはそもそも飲みに行ったりもしないです。てことは、ある程度ストライクゾーンは広いのかもね(笑)」
――しかし、なかなか好きになるまでにはいかずにすぐにセックスしてしまうと。それについて後悔することはないんでしょうか?
K「相手の体臭がキツくて、ワキガっぽかった時は後悔しました。シャワー浴びたのに、それでもちょっと匂うんですよ。あとはすっごい激しくて痛い手マンしてくる人だと、『なんでついてきちゃったんだろう』と思いながらひたすら終わるのを待ってたりします」
――それは確かにキツイですね……。でも、セックスを断ることができればそういう目にも遭わなくなるじゃないですか。断るようにしようとは思わないんですか?
K「もちろん、断ったほうがいいことはわかるんですけど……。私、昔から男性だけじゃなく誰に対しても、何か頼まれたり誘われたりすると断れないんです。別々の友達に同じ日に遊びに誘われたら、時間ずらして無理して両方と遊んだり。今日改めて自分のことを話してて気づいたんですけど、セックスを断れないのも元々の性格の問題じゃないかって思います。極度の見栄っ張りというか、八方美人なのかもしれません。私が断ることで相手が嫌な気持ちになったり、嫌われるのが怖いのかも」
セックスだけではなく、あらゆる物事に対して断る術を知らないという彼女。しかし、断ることが嫌という理由だけで無意味なセックスを続けていけば、性病や妊娠など、いつか断ること以上に面倒な問題に巻き込まれる可能性もありそうですし、いつか彼氏や旦那さんができた時にはどうするのでしょうか。そもそも断ることができないというスタンスではいつか詐欺などに引っかかりそうな気もします。
Kさんは断られた相手のことをすごく気にしているようですが、何かを断ることは決して悪いことではありません。自分の意思をきちんと認め、発していくことは生きていく上での大前提です。彼女が持つ“断ること=よくないこと”という認識は、どうすれば変わるのでしょうか。
■Lollipop-Rumiko(ロリポップ-ルミコ)/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。