連載

「婚約しよう」でセックスに持ち込む男とそれを信じた女

【この記事のキーワード】

ルミコタイトル

 好きな相手が明らかに自分の体目的で、本気で付き合おうとはしてくれない。それがわかっているからこそ、本当は2人きりで遊びたくともその誘いを断る。最低なヤツだと思っていても、好きだという感情はどうしても断ち切れない――そんながんじがらめの切ない経験をされたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 今回、お話を聞かせてくれた女子大生Hさん(20)は、そのような恋に悩んでいたそうですが、好きな人のある言葉がきっかけで関係性が変わり、一方的にフラれたような形になってしまったとのこと。まだ彼への未練はあるという彼女ですが、恋が終わるきっかけとなった彼の言葉はあまりにもインパクトが強かったようで……。

――その彼とは、フラれる前はどんな状況だったんですか?

H「彼はバイト先の社員さん(28)なんですけど、私がバイトとして働き始めたころからいろいろと面倒を見てくれていたんです。優しいし、仕事ができる大人の男って感じでいいなって思うようになりました。ある日、バイト先のみんなで飲みに行った帰りに、彼から『終電なくなったから、Hちゃんの家泊まってもいい?』って言われて……。でも、私一人暮らしだし、家に入れちゃったらそういう関係になっちゃうだろうなって思ったので、断ったんです。私は彼とちゃんと付き合いたかったから、セフレみたいになりたくなかったので」

――“彼女でもないバイトの女の子の家に泊まろうとする男性社員”っていう時点でちょっとアレですけど……。でも彼を好きだったんなら、ドキッとしますね。それでもちゃんと仲良くなってきちんと告白して、とか段階を踏んでお付き合いしたいから、流されずにきちんと断ったと。

H「でも、その後も同じようなことが何回も続いたんです。バイトの飲み会の後は、必ず『今日泊まってもいい?』って。『2人で飲み直そうよ』とかも言われました。昼ならまだしも、深夜に2人きりっていうのは抵抗があったので全部断りましたけど。なのに、私が『仕事休みの日にランチ行きませんか?』って誘っても『忙しいから』って断られてたんですよ! 休みの日の昼は会えなくて飲み会帰りだけ一緒にいたがるとか、明らかにエッチ目的だってわかってたんですけど、それでも好きだったんですよね」

――うーん、切ない! 好きな気持ちは理屈じゃないし、頭ではわかっていてもどうしようもない時ってありますよね。

H「周りの友達には、『そいつは絶対やめたほうがいい』って言われてたんですけど、どうしても諦められなくて。でも、こないだいつものように飲み会後に『泊まっていい?』って聞かれて、断ったら『じゃあ、婚約しよう。それなら家に行ってもいいでしょ?』って言われて。そのまま、家に入れちゃったんです」

――ええーっ! まともにデートもしてないのに「付き合おう」でもなく「婚約」って急展開すぎじゃないですか。それで家に入れちゃったということは……?

1 2

Lollipop-Rumiko

通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。