インタビュー

女も男も処女懐胎! 「処女懐胎シミュレーター」アーティスト・長谷川愛さんインタビュー

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「処女懐胎シミュレーター」スクリーンショット

「処女懐胎シミュレーター」スクリーンショット

――実際、「処女懐胎シミュレーター」への反響はいかがでしたか?

長谷川 「えっ、もう男がいらなくなるの!?」とはよく言われます(笑)。「いや、そんなことないですよ。男の人も(“処女懐胎”を)やりたければできますよ」ってお答えするんですけどね。その場合(男性が自分の卵子と精子から子どもをつくる場合)、代理母は必要になりますが。

――代理母出産は、現状、日本国内ではできませんよね。

長谷川 まぁ、日本人でも、代理母出産のためにインドやタイに渡る人はいますよね。それからアメリカでは、有名大学に「卵子提供者募集」みたいな張り紙が出ていたりとか。

――卵子募集の張り紙ですか!?

長谷川 はい、こう、下に切れ目が入れてあって、連絡先を「ペリッ」って切り取って持ち帰れるようになってて。

卵子提供者募集の張り紙(長谷川愛さん提供)

卵子提供者募集の張り紙(長谷川愛さん提供)

――もう、そんなことが現実になっているんですね。2015年初頭には、すでにヒトの皮膚細胞から卵子や精子のもとを作ることに成功していますよね(出典:2CHOPO)。

長谷川 そうですね。ですから技術的に可能になる時はそれほど遠くないでしょうけれど、技術の一般的な使用が承認されるのはなかなか先になるはずです。

思考停止ではなく、ちゃんと何故それがダメなのか議論して欲しいですね。その上で倫理的に受け入れられない! というのならば良いのですが。

そこで、「なんでそれがダメなの?」と考える人の頭をマッサージして、考え方の新陳代謝を促していきたいなぁという気持ちが、この「処女懐胎シミュレーター」プロジェクトには込められています。

――面白い表現をなさいますね!

長谷川 (笑)。でも、人の考え方ってそういうものだと思いませんか? 凝り固まっている頭っていうのは、刺激して、ちょっと揉んでみて……いろんな人のいろんな考え方に触れることで、いろんな方向に揉んでみることでほぐれると私は思っているんですよ。

――なるほど。今日は興味深いお話を、どうもありがとうございました。

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牧村朝子

1987年生まれ。タレント、文筆家。2013年にフランス人女性と同性婚、現在フランス在住。セクシャリティをテーマに、各種メディアで執筆・出演を行う。将来の夢は「幸せそうな女の子カップルに”レズビアンって何?”って言われること」。

twitter:@makimuuuuuu

ブログ:http://yurikure.girlfriend.jp/yrkr/