浮気に値する行為とは何か
続いて、「『これは浮気・不倫だ』と思うものにチェックを入れてください」という質問に対する回答をみましょう(複数回答)。個人的に、軽度と思われるものから重度と思われるものに並べています。
twitterでの相互フォロー 8
メールやLINEのやりとり 13
映画や買い物などのデート 64
ふたりきりで食事に行く 47
オールで遊ぶ 52
キス 121
ペッティング 123
セックス 133
がつんと数字が増えるのはやはり「キス」ですね。ただ、これだと「どこからが許せないか」が分かりにくいので、複数回答のうち、もっとも軽度と思われるもののみに絞って、全体の回答の割合を導きました。その結果、
ご覧のとおりになりました。どうやら「浮気・不倫のライン」は大まかに2種類あると考えられそうです。
一つ目が「映画や買い物などデート」で、二つ目が「キス」です。前者は、twitterやメールのやりとりなどは許せるけれど、デートに行くのは許せない人たちですね。こうした人たちはもちろん、オールで遊ぶことやキス、セックスも当然「浮気・不倫」と考えるようです。後者は、「キス」から「セックス」までを許さない。「親密な交友関係を持つ」ことと「性的関係を匂わせる行為」という二つの境界があるようです。
もしかしたら、この二つのタイプによって「浮気・不倫した/された」に違った傾向がでてくるのかもしれません。そこで、「オールで遊ぶ」までの【親密な交友関係】と、「キス~セックス」までを【性的関係】の二つのグループで、浮気・不倫した/されたについて調べてみました。
◎【親密な交友関係】
・浮気、不倫されたこともしたこともある人 26%
・浮気、不倫されたことはないけど、したことがある人 19%
・浮気、不倫されたことがあるけど、したことがない人 29%
・浮気、不倫をされたこともしたこともない人 26%
◎【性的関係】
・浮気、不倫されたこともしたこともある人 29%
・浮気、不倫されたことはないけど、したことがある人 54%
・浮気、不倫されたことがあるけど、したことはない人 3%
・浮気、不倫をされたこともしたこともない人 14%
こうもはっきりと結果がわかれるとは! 「されたこともしたこともある」人の割合はほぼ同数ですが、「されたことはないが、したことがある」人の割合が、【親密な交友関係】は19%なのに対して、【性的関係】は54%と圧倒的に多い。これはおそらく「親密さ」は曖昧な概念のため「これは浮気・不倫なのかな?」と判断に迷う。しかし「性的関係」は、キスやセックスなど具体的な行為が伴うので、はっきり「不倫・浮気した」と判断できる。その違うがこうした結果を導いたのかもしれません。
浮気・不倫について話し合うきっかけに
さて、本調査を行う際に、記事の中でこのように書きました。
「自分にとっては「浮気・不倫」だと思っていることを恋人や配偶者にされ、友人に愚痴ったところ、「さすがにそれは許してあげようよ」と言われてしまったため、パートナーに指摘できなくなってしまった人もいるのではないでしょうか? あるいは、「やりすぎ」と引かれる可能性を考えて、友人にすら相談できない方もいるかもしれません」
今回の調査は、皆さんの参考になったでしょうか? 数字を見ているだけでもいろいろと仮説が思いつきます。例えば、パートナーがいる人が浮気・不倫するのと、いる人に対して浮気・不倫するのとでは、違いがでるのかな? とか。この記事を参考に、友達とわいわい議論するのも楽しいかもしれませんね。
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