同誌によれば榊原は渡辺の両親をとても大切にしていたようだ。毎月、渡辺の実家にかかさず30万円を仕送りし、孫が産まれれば頻繁に顔を見せに実家を訪れていたともある。長年リウマチを患っていた姑の介護も引き受けていた。しかし、施設に入所した直後の今年5月17日、姑は亡くなってしまった。このことが、今回の離婚報道の引き金である。「徹さんと離婚したら、お義母さんとの関係も切れてしまう」という気持ちから離婚を思いとどまっていた榊原だったが、その姑が亡くなってしまった今、渡辺と婚姻関係を続ける意味を見いだせなくなっているようだ。
多くの“嫁”となった女性が悩む姑との関係だが、榊原はむしろ夫よりも姑を尊敬し、良好な関係を築いていた。それに加えて、売れっ子のアイドルだったにもかかわらず仕事をセーブし妻として、母として長年奮闘してきた。ただ、「セブン」の“榊原寄りの報道”はネタ元が榊原サイドの人物であることをうかがわせ、肝心なことをひとつ省いている。それは、彼らの新婚家庭には「榊原の母が同居していた」という事実である。実際には渡辺の胃袋をつかんだのは「母の味」だった、と榊原は今年3月に日本経済新聞のインタビューで明かしている。榊原の母は「家を守り、娘夫婦に安心して働いてもらうのが私の役目」と考えていたそうである。そのことが夫妻の関係に何かしらの影響を与えたかどうかも、まったく考慮しないわけにはいかないだろう。
いずれにしても、仕事を持ち、子供も自立している女性が夫の不倫や不摂生に愛想を尽かしていれば、離婚が頭をかすめても当然だ。良妻過ぎても“管理されてストレスがたまった”などと夫に言われてしまうのだから、他人のために尽くすことはそろそろやめて、自分のための第二の人生を踏み出したほうが後悔がなさそうだ。もし本当に彼らの間で離婚話が持ち上がっているとしたら、榊原はこの件について「婦人公論」(中央公論新社)あたりでそのうち言及しそうな気もするが、渡辺はどこかで反撃に出ることができるだろうか。
■ブログウォッチャー京子/ 1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。
1 2