
Photo by LongitudeLatitude from Flickr
韓国芸能人の撮影をすると、決まって驚かされることがある。それはものすごい食い意地っぷりだ。驚くというか、呆れるというか、ほんとすごいのだ。
日本ほど小洒落たものではないが、韓国でも撮影時にはメイクルームや楽屋にお菓子や軽食を準備するのは基本。大物芸能人であれば、好きな食べ物を事前にリサーチしたり、アイドルグループであれば「これでもか!」ってぐらいに大量のスナック菓子を積み上げてみたり、どうにかこうにかテンションをあげてもらえるよう励んでいる。
で、その「食い意地っぷり」の話。当の芸能人というよりも、彼らと一緒に現場入りするスタッフたちに驚かされることが多い。
現場にはスタイリストやヘアメイク担当者と一緒に、彼らのアシスタントが「そんなに必要ですか?」というほどゾロゾロゾロゾロ付いてくる。そのアシスタントちゃんたち、オシャレ業界に身を置いているとは到底、到底、到~底~思えない、ダサダサちゃんが多いのが特徴で、またみんなが揃いも揃って中学生ぐらいの幼さなので、最初は「親戚の子どもでも連れてきた?」と思ったが、これがれっきとしたアシスタント。
彼女たちの仕事は洋服を持ち運びするのみで、撮影中は自分のスマホを取り出して、記録用に(?)撮影の様子をガンガン撮りまくっているが、あまりに夢中になりすぎてカメラマンの邪魔になって怒られるのがパターンw。
このアシスタントちゃんが、まぁ~よく食べる! 食べっぷりのよさは大いにけっこうだが、いちおう主役の芸能人のために並べたお菓子を、芸能人よりも先に手を出しちゃうから困るのよー。
これってお国柄ですか!?
ソウルである人気俳優を撮影したときのこと。彼が無類のチョコレート好きと聞いたので、デパ地下でそれなりにお高めのチョコを買って、楽屋にセッティングしておいた。そこへスタイリストのアシスタントひとりが衣装を持って先に到着。そう、ここで事件は起こったのだ!
「おい! 大変だぞ!」
と私の元へ走って来たのは、楽屋を何気なく覗いたカメラマン。
「あのチョコレートって○○○(俳優の名前)用に買ったものだよね? あのアシスタントの子が包装紙も全部破いて、もう食べてるよ!」と。
なーにぃー! 慌てて楽屋に行くと、4個入りなのにお高いチョコレートの、もうすでに2個がなくなっているではないか……。唖然とする私のことなんてお構いなしに、問題のスタイリストはチョコレートの横に置いてあったプリンにまで手を伸ばし、いままさにフタを開けようとしている。てめぇー!!!!
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