先日、Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔(27)と女優・瀧本美織(23)の熱愛報道があり「藤ヶ谷の本命はおしゃP・滝沢結貴(25)」と報じられた。彼らの恋模様の真相はさておき、このニュースを目にした時、“おしゃP”という肩書きに古さを感じた。というのも、「元祖おしゃPブーム」を築いた立役者たちが、当時の殻を破るかのように続々と次のステップへと転身しているからだ。
そもそもおしゃPとは
2010年5月に発売された『JJ』(光文社)7月号の表紙に、突然「おしゃPになりたい!」という文字が現れた。おしゃPとは、「洋服やライフスタイルがおしゃれなプロデューサー」の敬称で、同誌が作ったファッションインフルエンサー(=強い影響力を持つ人々)だ。
出版社としては、一般人の彼女たちはモデルよりも安く起用することができ、彼女たちも自ブランドの宣伝となる。そんな双方の利点が合致し、当時すでにブランドプロデューサーとして活躍していた渡辺由香、荻原桃子などを筆頭に瞬く間に話題となった。その後、松本恵奈、吉田怜香、串戸ユリア、中場直なども参戦し「おしゃP」というファッションカルチャーが確立した。その多くはMARK STYLER株式会社(以下マークスタイラー)にてファッションブランドを展開していたが、今年に入ってプロデューサーの松本恵奈、串戸ユリア、クリエイティブディレクターの近瑠美が退職を発表した。
突然の人気インフルエンサーたちの退職には、今年4月30日付けでマークスタイラーが中国系投資ファンドに買収され、100%子会社になった背景が関係している可能性がある。「アパレルブランドの買収」と「社長交代」はセットのようなもので、マークスタイラーを設立した恵藤憲二(元雨上がり決死隊・宮迫の相方)が昨年9月に辞任している。トップが変われば会社方針も変わり、これを機に今まで温めていた「退職計画」を実行した人もいるかもしれない。
おしゃPブーム絶頂期には、ここぞとばかりに多くの人がブランドを立ち上げたが、元AKB48・篠田麻里子の『ricori』など、すでに閉店しているブランドも多々ある。10代~20代前半の女性には「マークスタイラー系」と呼ばれるファッション系統が存在するほど、確実に一時代を作った彼女たちの転機……。松本と串戸は、それぞれ再スタートを切ることを発表しており、松本の新ブランド・CLANEの展示会の様子を自身のインスタにて公開した。
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