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フリーランスの仕事をおすすめ出来ないいくつかの理由

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フリーランスの仕事は誰も補完してくれない!

 そんなわけで私が「原稿料から抜かれる税金、高くないですか~? フリーランスの仕事とか副業とかもてはやされますけど、正直、4分の1が税金で取られちゃうならモチベーション下がりますよね……」と担当編集者・Gにボヤいていたところ「おっしゃる通り」という反応をいただきました。

 「しかもですね、武野さん」と編集者は続けます。

G「会社の給与明細をちゃんと見れば、給与額から差し引かれているお金って所得税(復興税含む)と住民税、それに厚生年金と雇用保険と健康保険料(社会保険)もありますよね。完全にフリーランスの人は年金や健康保険も自分で納付しなきゃですから、武野さんよりもずっと心理的な負担が多いと思いますよ。あれ、会社員は毎月定額が勝手に抜かれてるけど、フリーだったらいったん手元に入った収入の中から税金や保険料ぶんを自分で確認して、あらかじめ抜いておかないといけません。『自分のお金だ』と思って使い切ってしまうと、役所からの“○万円をいつまでに支払ってくださいね~”って通知が来た時に『払えるお金がナイ!』って焦ることになります」

「あー、確かに。会社員だと厚生年金も半分会社が出してくれますもんね。会社が社員の負担を補完してくれる部分ってありますよね」

G「そう。たまに、『フリーランスは会社から束縛されないカッコ良い生き方』みたいに推奨するwebコラムありますけど、実際は自由のメリット以上に払うコストが大きいと思うんですよね。それは金額が高くなるっていう意味のコストだけじゃなくて、面倒な手続きを要するって意味でです。会社員は確かに束縛されてるかもしれないけど、会社が面倒な手続きをやってくれるメリットを考えると、時間的束縛や利益率UPのためのプレッシャーなんか全然ラクショーだと思います。特に国の運営する“雇用保険”ってスゴイ大事ですよ!? 育児休暇中に手当てが支給されるのってめちゃくちゃ助かるんですから(以下、延々続く)」

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra