6月19日、歌手の絢香が第一子を出産したことを水嶋ヒロと夫婦揃って各自のSNSで発表した。両者のコメント欄には、「嬉しすぎて息ができない」「おめでとう!」など、祝福の声が多数送られている。
しかし、祝福とともに 絢香の体調を心配する声もあった。彼女は2007年にバセドウ病と診断され、2009年から2011年まで治療のため活動を休止。復帰後はアルバム発売、全国ツアーを開催するなど精力的に活動していたが、2013年に行われた全国ツアーでは、「絢香が激太りした」「まだ闘病中なの?」と話題になった。2014年12月に夫婦連名で妊娠発表をした際に「結婚会見以来ご心配いただいてます絢香の持病についてですが、復帰してからも体調を第一に考えられるペースでお仕事を組ませていただいてきた甲斐もあり、昨年の暮れには主治医にお墨付きを頂くほど安定した数値が検査結果で見られるようになりました」とコメントしていた。一般的にバセドウ病患者の妊娠、出産には、懸念点が複数あると言われているのだが、このコメントから半年、無事に出産できたようで何よりだ。
人は、甲状腺という喉ぼとけの下にある臓器にて甲状腺ホルモンを作り出す。しかし、バセドウ病患者は、自身の体のどこかで作られた抗体により、通常よりも過剰に甲状腺ホルモンが作られてしまう。この異常は、「自己免疫疾患」のひとつで、外敵から身を守るために必要な免疫が、時に自己を攻撃する抗体を作ってしまうことが原因とされている。完治は難しいと言われているが、血液中の甲状腺ホルモンの量を正常にコントロールする治療を受ければ、健常者と同じ生活を送ることができる。
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