
Photo by Kanko* from Flickr
世界三大美女のひとりでもあり、なんとなく床上手のイメージもある、絶世の美女・楊貴妃。生まれたときに美しすぎて部屋に芳香が漂ったとか、暑い日に流した汗が紅色でよい香りがしたとか、さまざまな美女伝説をもつ彼女。そんな伝説のうちのひとつに「陰毛が、膝に達するくらいの長かった」というものがあります。中国・唐の時代には、陰毛が長いことが美人の条件だったという話もあって、個人的には「どうでもいいけど、そんなに長いとクンニしづらいんじゃないの?」と思ったり。
さて、現代。
楊貴妃のようにワイルドに茂った陰毛は、男性から敬遠される傾向があります。理由は主に「パイパンに比べて不潔そう」とか「なんかにおいそう」というもの。でも、そもそも陰毛って、そのために生えているんです。
陰毛やわき毛など、ちぢれた毛が生える箇所は、フェロモン(性ホルモン)が多く分泌されるところ。フェロモンは尿や汗に多く含まれていて、これが落ちてしまわないよう、ちぢれた陰毛でキャッチする仕組みになっています。モジャモジャの陰毛が重なり合って空気の層をつくることで、そこにフェロモンがこもるようにもなっています。過剰に清潔になった現代と違い、かつてはこれが強力なセックスアピールとなっていたわけですね。
なかには、「敏感な部分が陰毛に覆われてるんだから、感度ニブそう」という男性もいますが、そんなのは大間違い! 本来、毛とは神経が密集しているデリケートな部分を守るもの。ですから毛がたくさん生えている場所というのは、とても敏感な箇所なわけです。陰毛は、例えるなら男性のペニスに覆いかぶさる包皮のようなもの。つまり、濃い陰毛に覆われた性器ほど敏感……ということになります。
ホルモン的にいえば、陰毛の量は男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌量によって変わります。女性の体内でも、男性ホルモンは少量ながらも分泌されていて、この分泌量が多いと、陰毛が濃くなるわけですね。
テストステロンの作用としては、ほかに性欲の増加があげられます。要するに、陰毛が濃い女性=セックスが大好きというわけです。ちなみに、観相学ならぬ毛相学の専門家によると、陰毛が濃くて広範囲に生えている女性は「情が濃い」んだとか。これもテストステロンの影響でセックスにハマってしまった結果、相手の男性にのめり込む……ということの表れかもしれません。
というわけで、陰部剛毛女子なみなさん! 「私は超ビンカン女子なのよ!」と胸を張りましょう! もちろん、筆者も陰部剛毛です!
(文=きづき桃)
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