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旅行の前に抑えておきたい水難事故対策

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夏だけじゃない水難事故

 ただし! このデータを子供にのみ限定すると様相が変わります。例えば、平成25年の死者・行方不明者(子供)の場所は、

・河川(43.2%)
・海(30.8%)
・湖沼地(6.8%)
・用水路(13.6%)
・プール(2.3%)
・その他(2.3%)

 と、河川と海の順番が逆転しています。さらに、平成24年のデータでは、河川が55.7%、海が18%と、平成25年に比べてその差が大きいのです。

 子供に限定するかしないかの違いは、行為にも現れます。

・水遊び(45.5%)
・水泳中(20.5%)
・通行中(4.5%)
・陸上における遊技スポーツ中(2.3%)
・魚とり、釣り(2.3%)
・その他(2.5%)

 死者・行方不明者(全体)では「魚とり・釣り」が最も多かったですが、子供に限定すると圧倒的に水遊びが多くなっています。

 つまり、水難事故全体を減らそうと考える場合は、高齢者をターゲットにして、海を中心に、魚とり・釣りや通行中に有効な対策を考える必要がある。一方、子供の水難事故を減らしたい場合は、河川や川を中心に、水遊び中に有効な対策を考える必要がある、というわけです。

 高齢者の場合、子供と違い保護者が付き添っていることは稀でしょう。すると自身で対策をとることが中心になります。基本的には、天候の変化に注意する、自分の身体能力を把握しておく、きちんとライフジャケットを着るなどを徹底する必要があるでしょう。

 こうした基本的な対策については、「政府広報オンラインの「マリンレジャーを楽しむために安全対策を忘れずに!」に紹介されています。

 一方、子供については、河川や海水浴場の管理者はもちろん、保護者による対策も重要になるでしょう。河川水難事故の防止については、国土交通省も対策を取っています。このページが詳しいので、河川に遊びに行く際はぜひご覧ください。

 また、子供からは目を離さない、遊泳禁止区域に近づかせない、天候の変化に注意する、海水浴場での放送を聞き逃さない、浮き輪をしているからといって油断しない(浮き輪から抜け落ちることがある)、ライフジャケットを着用させる、などの対策が水難事故防止になると考えられます。この他にも、インターネットで検索をすると数々の水難事故対策が紹介されていました。なにより効果的ではないかと感じたのは、「監視するより一緒に行動するようにする」という対策です。他の対策を取った上で、一緒に遊ぶことは、ただ監視するだけよりも気疲れしなくてよいかもしれません。

 ちなみに「平成26年夏期における水難・山岳遭難発生状況について」をみると、7~8月中の、水難事故の発生件数は475件でした。一年を通した水難件数が1305件でしたから、半数以上は7~8月以外の時期に起きています。釣りや通行はシーズンを問わず行われます。夏じゃないからといって油断は禁物のようです。
(門田ゲッツ)

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