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「コレガタ・カ・タ!」MAXの新譜が面白すぎてハマる?

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アダムとイブと…タカタァ!!(『Tacata’』SONIC GROOVE)

 90年代後半、今はなき月曜ドラマイン枠でのドラマ『スウィートデビル』(テレビ朝日系)や、こちらも今はなき見タイ・聞きタイ・歌いタイ『THE夜もヒッパレ』(日本テレビ系)、映画『麗霆゛子 レディース!! MAX』『Give me a Shake レディースMAX』などで大活躍した女性ダンスボーカルグループ・MAXが、3年ぶりに音楽活動を再開させる。

 02年、リードボーカルのMina(35)が妊娠により脱退していたが、08年に復帰。現在はReina(35)が第二子出産による育児休暇中で、Nana(37)、Lina(36)、Minaの3人での活動再開となった(MVを見て、「よく見たらミーナじゃなくてレイナがいない!」と気付いた人も多いはずだ)。彼女たちは8月7日、ニューシングルの『Tacata’(タカタ)』をリリースするが、これが「相当ヤバイ」と評判になっている。

 原曲はイタリアのDJ、Tacabroが12年1月にリリースしたもので、歌詞はスペイン語。昨夏にスペインで大流行し、今もイタリアで大ヒット中だというアッゲアゲのラテンナンバーだ。昨年の時点で日本国内でも「歌詞の空耳がウケる」とソラミミストたちの間で話題になった一曲だが、これをMAXが日本語詞でカバー。しかも振り付けは「ロスで流行中、のハイヒールを履きながらできるエクササイズHEEL POP」をベースにしたエクササイズ風で、CDは「日本音楽界初となるエクササイズDVDつき」。明らかに、TRFのような再ブレイクを狙っていることがうかがえる。

 さて、そんなMAXの『Tacata’』。冒頭の「マーックス イズ ベァーック!!」という叫びからして、これまでの彼女たちとはなんだか違う。ラテンのリズムに合わせて、「ジブンタチノ、オリィジナァリティ~♪」「ドゥユーノウこれがタカタ」「人と人をつなぐ、マホォみたぅいなコトバぁ~」と、どうにもカタコト日本語風にたたみかけるラップ(?)からは、強い攻めの姿勢を感じる。

 ラップ(ふう)といえば、MAXのデビュー曲『恋するヴェルファーレダンス』でも、「ねぇねぇねえ、いまのおとこみたー?」「えー、くさそう」というラップ調のセリフがあり、結成18年にして、原点に回帰したかのようでもある。少なくとも、ヒッパレ世代の三十路のハートは射抜かれた。

 Reinaの第一子出産・第二子妊娠に伴い、グループとしての音楽活動自体が休止状態だった昨年は、NHKBSプレミアムで、「古民家と畑を借りて、週末田舎暮らしに挑戦」という番組に3人でレギュラー出演するなど、迷走気味だったMAX。彼女たちがダンスボーカルグループとして、タカタエクササイズの大ヒット→再び音楽番組を席巻、というTRFコースを辿れるよう、いや、TRF以上の大成功に結びつくことを祈りたい。
(天秋あゆみ)