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先週のmessy調査は「家事・育児と仕事を両立するために、どんな雇用形態を希望している?」というテーマでした。今回の調査の狙いは調査記事にも書いた通り、育児中のmessy読者はどのような雇用形態を望んでいるのか、です。そこで調査対象は「育児中の女性」に限定。そのため多くの回答はいただけませんでしたが、非常に熱のこもった意見を多数いただくことができました。
家事や育児が女性の役割とされている現状があり、そうした中で思い通りに働けない人がいる。では一体、どのような働き方を育児中の女性は求めているのか。そして働き方に限らず、働く女性はどのような支援や環境整備を必要としているのでしょう。皆様からいただいた回答を、一部編集の上で紹介いたします。
家事育児・仕事を両立できているのか……
・希望:パートアルバイト、現職:パートアルバイト(36~40歳)
「3児の母。上の子の産休明けに、医療系の元の職場にパートとして復帰。長時間の拘束は無理なのでパートでしか働けない。でも正社員と同様の仕事内容なのに給料は半分。それでも保険や年金をカバーできるからありがたいと思うしかない。保育代を賄えるほどではないけれど、勤務しないと勘が鈍ってしまう。周囲に迷惑を掛けて申し訳ないと思う一方で、頭を下げて生きている自分に嫌気もさす。せめて自分にもう少し誇りを持てる働き方がしたい。夫は激務のため家事育児の手伝いは無理。自分が育児をきちんとしているという自信もない。両立していると言い切れるのか。愚痴ばかりだけど、とにかく動く以外の解決策を思いつかない。本当は休みたい」
・希望:パートアルバイト、現職:派遣社員(31~35歳)
「今はフルタイム勤務で、家事、育児は手を抜きがちになっている。ただ、両立という意味ではパートが良くても、収入面を思えば今と同じくらい頑張る必要があるかも」
「代わりはいくらでもいる」
・希望:正社員、現職:契約社員(公務員)(36~40歳)
「正社員として働いていた頃は、会社側からも離したくないためか、比較的有給休暇を取りやすかった。現在は行政公務の契約職員となり『代わりはいくらでもいる』と言われながら公務員の雑用含めた職務に就いている。仕事は面白いのだが、子どもの学校行事などは全ては参加できない。子どもの学校行事くらいは快く休みを取らせてもらえる雇用体制であることが望ましい。また、子どもの急な体調不良に対処できるように、雇用する側もギリギリの人員配置をせずに、余裕を持った雇用が出来るのが望ましいが、公務ならまだしも、一般的な企業では雇用=賃金が発生するために困難なことも理解できる」
本当は正社員がいいのだけど……
・希望:パート・アルバイト、現職:専業主婦(36~40歳)
「子供が幼稚園や小学校から帰ってきた時に家にいてあげたいから、パートやアルバイトしかできないのが現実。本当は正社員のほうが給料がいいのでそちらを希望したい」
働き方、職場の対応
・希望:短時間正社員、現職:パートとフリーランス(31~35歳)
「会社に属すると生活に自由が効かない。かといってフリーランスや非正規では保育園に入りにくい。働く女性には優しくない社会だと思う。特に、都内では仕事を一旦やめると保育園に預けるのは絶望的。仕事を探すのに子供を連れては行けないし、保育園に入れるには仕事してないといけない。ライフステージに合わせて働き方(時間や週日数)を会社と相談して契約でき、さらに保育園や学童もそれに対応してくれるのが理想」
・希望:自営業・個人事業主、現職:予備校に通いつつアルバイト(21~25歳)
「育児をしながら仕事をすると『コントロール不可能なことが起こりやすいため、仕事に穴を開けるかもしれない』ことがリスクになる。だから自分のペースで、給料や休みもコントロールできる自営業、個人事業主がいい。会社で勤務している人は、突発的に仕事をあけてしまうことがあることを職場に認識してもらい、その上で、具体的に職場がどのような対応が出来るのかを選別して、可能な方法を決めること。準備することが一番大切だと思う」
突発事件が多発する子供!
・希望:パート・アルバイト、現職:パート・アルバイト(46~50歳)
「子供の事で早退、欠勤をしても快く(とまでもいかなくても)承知してくれる会社の雰囲気、慣習があればいいと思う」
・希望:パート・アルバイト、現職:パート・アルバイト(41~45歳)
「こども周りは想定外の突発事件だらけだから、融通がきくのがベスト」
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